東北福祉大の154キロ右腕・椋木蓮投手が開幕戦に先発し、5回をノーヒット1死球で無失点の好投を見せた。この試合には11球団26人のスカウトが視察をしている。
1位で行く球団も出てくる
椋木蓮投手は最速154キロを誇る速球派で、この日の秋季リーグ開幕戦で先発すると、やや力に差のある東北工大だったものの、5回をノーヒット、1四球に抑える快投を見せた。
「スライダーが良かった。手応えがありました」と話すように、初回からスライダーを投げ、2アウトからは5者連続三振を記録した。ストレートの最速は149キロ、フォークも織り交ぜ、5回までに9つの三振を奪った。
5回に死球を与えてパーフェクトはならなかったが、大塚監督も「変化球の精度がかなり上がった」と評価した。
この日は11球団26人のスカウトが視察し、絶賛の声が上がっている。
東北楽天・後関スカウト部長:「真っすぐの質が良い。変化球もコントロールよく投げられる。春はリリーフもやっていたが、両方できる力を備えている。上位で消えると思いますし、1位でいく球団も出てくると思う。」
オリックス・牧田編成副部長:「即戦力のトップレベルの選手です。スケールの大きさは皆が分かっていると思う。下半身ががっちりして、余力を持ってストライゾーンに投げ込めているのは1つの成長。プロでも両方でやれると思います。短いイニングならば150キロ台を連発できる。良い選手が多くいるので、徹夜してでも悩みたい。それを喜びにしたいです。」
巨人・榑松スカウト部次長:「スライダーと落ちるボールのキレがいい。プロで先発もリリーフもできる」
阪神・葛西スカウト:「まだまだ伸びしろのある素材型の投手。ストレートはもっと速くなる」
中日・八木スカウト:「ドラフトは上の順位でかかる選手でしょう」
大学1年時より球速がましたことによって制球に苦労していたこともあった。大学野球選手権でも8回から登板し2回2安打3奪三振も1失点だった。しかし、高校時は伸びのある球で先発で投げていたこともあり、今後、しっかりとアジャストしてゆけば、先発の一角を担える投手となりそうだ。
ドラフト2位までに指名されると見られる。椋木投手は「1年目から活躍できる選手になりたい」と話し、プロ入りへの意気込みを見せた。

▼楽天・後関昌彦スカウト部長 真っすぐの質が良い。変化球もコントロールよく投げられる。春はリリーフもやっていたが、両方(先発も)できる力を備えている。上位で消えると思いますし、1位でいく球団も出てくると思う。
▼オリックス・牧田勝吾編成副部長 即戦力のトップレベルの選手です。スケールの大きさは皆が分かっていると思う。下半身ががっちりして、余力を持ってストライゾーンに投げ込めているのは1つの成長。プロでも両方(先発、救援)でやれると思います。短いイニングならば150キロ台を連発できる。良い選手が多くいるので、徹夜してでも悩みたい。それを喜びにしたいです。
大学球界を代表する右腕を11球団のスカウトが視察。楽天の後関昌彦スカウト部長は「上位で消える。1位の球団も出てくる」と言い、オリックスの牧田勝吾編成部副部長も「即戦力でトップレベルの選手」と評価した。
「(プロでは)1年目から活躍できる選手になりたい」と椋木。ドラフト1位で指名を受け、大好きな祖母との約束を守ってみせる。
ネット裏では11球団26人のスカウトが視察。巨人・榑松スカウト部次長は「スライダーと落ちるボールのキレがいい。プロで先発もリリーフもできる」と評価し、阪神・葛西スカウトも「まだまだ伸びしろのある素材型の投手。ストレートはもっと速くなる」と可能性を口にした。
巨人・榑松アマスカウト統括は、「スライダーと落ちるボールのキレがいい」と改善したスライダーを特に評価。中日・八木スカウトも「ドラフトは上の順位でかかる選手でしょう」と絶賛した。昨秋MVPの椋木は「去年はもっと真っすぐが生き生きしていた。試合に慣れていったらもっと良くなる」とさらなる快投へ意欲を燃やした。

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