中央大が1月9日に練習始めを行い、注目のスラッガーコンビ・森下翔太外野手と北村恵吾内野手がそれぞれプロ志望を明言した。
プロ一本で行きたい
森下翔太外野手は「プロ1本でいきたいと思います」とプロ志望を明言し、「今年は本塁打にこだわっていきたい。首位打者のタイトルを取って日本一が目標です」と今年の目標を語った。
森下選手は東海大相模時代に通算57本塁打を放ち、ドラフト候補として注目された。中央大に進学すると、1年春に2本塁打、打率.306を記録し、侍ジャパン大学代表にも選ばれている。
その後、新型コロナの感染拡大で試合や練習ができなくなった影響もあり、試合が再開してからも打率を残せなくなっているが、昨年春は2本塁打を記録するなど、3年間でリーグ通算5本塁打を放っている。
侍ジャパン大学代表候補合宿にも参加しているが、フリー打撃でフェンスを越える打球を放っており、長打力では候補の中でもトップクラス、大学屈指の右のスラッガーとして評価できる。
また、北村恵吾選手も近江高校時代に45本塁打を放ち、強打の三塁手として甲子園でもその打撃を見せた。北村選手は大学では2年時まで出場が少なかったが、3年になってからレギュラーとして出場し、春は2本塁打、秋は1本塁打を放つ。そして今年はサードからセカンドにコンバート予定で、主将にも就任し、牧選手の後釜として打撃とリーダーシップが期待されている。
北村選手もプロ志望する。家族との初詣でも、「かなうのは難しいが、案外簡単にかなう」というおみくじを引き、「プロは難しい道だけど、おみくじにそう書かれているので嬉しくて。頑張ろうと思いました」と話した。地元では「プロに行くのを待っとるで」と友人たちに送り出され、「応援してくれる人たちがいる。いい報告ができるようにしたい」と話す。
超高校級のスラッガーだった二人は、入学してからともに練習に励み、森下選手は北村選手のことを「いつも2人で練習しているので、恵吾は細かい変化に気付いてくれる。」と話す。中央大はこの二人で、牧選手の打撃を上回るような活躍をしたい。
リーグ制覇、そしてドラフト会議と、二人の夢を紡いでいく。

森下、北村の「練習パートナー」は今年も健在だ。この日、選手たちは早朝から施設の掃除にランニング、キャッチボールで始動。その後、北村と森下は室内練習場へ移動し、2人でティー打撃で1箱分の球を打ち込み、初日の練習を終えた。森下は「いつも2人で練習しているので、恵吾は細かい変化に気付いてくれる。今日はポイントが少し前になっていたくらい。すぐに修正できそう。例年よりも動ける状態ですね」と、新年のスタートに自信を見せた。

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