関西学生リーグは近畿大vs立命館大の2回戦が行われ、プロ注目の150キロ左腕・大石晨慈投手が9回5安打10奪三振で完封勝利を挙げた。
最速は143キロ
この日は最速は143キロだった大石晨慈投手だが、カットボール、カーブ、チェンジアップなどの変化球で立命館打線を翻弄し、四球も1つと制球力も抜群だった。9回を投げて5安打10奪三振完封で1−0で勝利し、「慌てることなくしっかり投げられた。崩れる時は無駄な四球が多いので、それがなかったことがよかった。今日に照準を合わせてきたので、うまく投げられたと思う」と話した。
この日は阪神など8球団のスカウトが視察し、前日に好投を見せた久保玲司投手に続いて、大石投手の投球もチェックし、中日の山本スカウトは「常にコントロール良く投げられている」と評価した。
昨年の侍ジャパン大学代表候補合宿での投球は、やや制球が荒れている印象だが、変化球を使って抑えるというスタイルで決め、制球力で勝負できる点は能力を感じる。まずはこのスタイルの投球をしっかりと見た上で、180cm90kgと体のある左腕投手だけに、球速のポテンシャルについても見せることができれば、さらに評価は上がってくると思う。
大石投手は「投げた試合は全部ゼロで抑えて勝って、防御率は0点台」と言う目標を立て、プロ入りを目指してアピールを続ける。

8球団のスカウトが見守る中、最終学年としての成長を見せつけた。大石がリーグ1番乗りの勝ち点を呼び込む完封劇。「慌てることなくしっかり投げられた」と余力を残しての快投だった。
「崩れる時は無駄な四球が多いので、それがなかったことがよかった。今日に照準を合わせてきたので、うまく投げられたと思う」

直球の最速こそ143キロにとどまったが、初回から最終回まで常時130キロ台後半から140キロ台前半で安定。右打者へ対して外に逃げるように落ちるチェンジアップが有効で、タイミングを完璧に外した。打者としても8回2死走者なしから右越え三塁打。次打者の適時打で生還し、決勝のホームを踏むなど投打で独り舞台の活躍だった。

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