4位に3チームが並び、順位決定のプレーオフを行っている東都1部は、1敗で跡がなくなった中央大が、北村恵吾主将の2ランホームランと、来年の注目右腕・西舘勇陽投手の154キロのリリーフで青山学院大に勝利し、入れ替え戦行きを踏みとどまった。
落ち込む姿
勝てば1部残留だった前日の日大戦で、終盤に逆転負けを喫した中央大、主将の北村恵吾選手は試合後にベンチで肩を落としていた。「初めてみんなの前で弱い姿を見せてしまった。少し心が折れてしまったんです」と話した。
しかし、OBやベンチに入れなかった選手からの声が届き、「キャプテンの自分が下を向いていたらいけないんだ」と顔を上げ、「なんとしても明日は勝って、絶対、来週のプレーオフにもう1回持っていこう」と声をかけた。
この日は青学大に1点を先制されたものの、2回に5−1と大きく逆転し、さらに北村選手がストレートをレフトスタンドに放り込んだ。2ランホームランで7−1と大きく点差を広げた。
その後、青学大の反撃を受けて7−5に迫られたものの、5回1点を追加して8−5となった。先発の石田投手、2番手の三奈木投手が失点をする中で3回途中から登板したのは、今季、防御率1.91でリーグ2位の3年生・西舘勇陽投手だった。
西舘投手も前日の日大戦でリリーフでピンチの場面で登板したものの、連打を浴びて日大に逆転を許していた。この日は常時150キロ前後のストレートを投げると、自己最速を更新する154キロも記録する気迫のこもった投球で、5回1/3を4安打5奪三振1失点に抑える力投を見せた。
中央大が勝利し、青学大、日大ともに1勝1敗となった。6月1日より再び三つ巴の総当たり戦を行い、また勝敗で決着が付かなかった場合は、総失点、得失点率差などで勝敗が決定する。
東都2部では東洋大が優勝し、来年のドラフト1位候補で圧倒的な投球をする細野晴希投手が待っている。どこのチームも負けられないプレーオフとなる。





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