大学野球選手権に出場する東海大北海道は、エース左腕の渡部雄大投手が春に6戦6勝の活躍を見せており、全国の舞台での投球が注目される。
七色の変化球
渡部雄大投手は北海道出身で、函館港西リトルシニアで130キロを越す球と5種類の変化球を投げる投手だった。しかし、東海大甲府では控え投手、東海大北海道でも昨年秋の3年間で1勝と活躍ができずにいた。
「このままじゃ終われない。真剣に野球に向き合ってみよう」と、野球部寮を退寮して一人暮らしを開始、自分でカロリーを計算した自炊を行い、サプリメントも使って食生活を改善した。また、肩甲骨周りを重点的に鍛えると、左打者のインコースに食い込むツーシーム、カットボールがよくなり、文字通り七色の変化球を投げる投手となった。投球の幅が広がり、一つ一つの球の精度が良くなかったことで、この春は6戦6勝、防御率1点台の安定した投球で、エースとしてチームを全国に導いた。
日下部監督も「ここまで成長すると想像していなかった」と話す左腕エース、全国での投球が注目される。1勝すれば東海大と対戦する可能性もあり、東海大甲府でプレーしていた選手との対戦もあるかもしれない。
大学4年目に大きく飛躍した渡部投手、今後の野球の道も拓ける大会となりそうだ。


高校時代は控え投手で、大学入学後も昨秋までの3年間でわずか通算1勝。最終学年を迎えるにあたり「このままじゃ終われない。真剣に野球に向き合ってみよう」とグラウンド外での行動を見直した。昨秋のリーグ戦後に野球部寮を退寮し、一人暮らしを開始。毎食カロリーを計算して自炊を行い、5種類のサプリメントを摂取するなどして食生活を改善。日下部憲和監督(69)が「ここまで成長するとは想像していなかった」と驚く進化を遂げた。
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