東都リーグ1部2部入れ替え戦の2回戦が行われ、中央大が東洋大に13−7で勝利し1勝1敗とした。主将の北村恵吾選手が初回に2ランホームランを放った。
気を吐く主将
東都リーグ1部では序盤は順調に滑り出したものの、終盤に勝ちきれずに4位で3大学が並び、激しい三つ巴で敗れ最下位となった中央大、入れ替え戦初日も東洋大の155キロ左腕・細野晴希投手に、ある意味予想通りに抑えられて星を落とし跡がなくなった。
主将としてこれだけ苦しいことはない。それでも下を向いている時間は無く、北村恵吾選手はこの日は頭を五厘刈りにして必勝を誓って出場した。「後悔したくなかったので。最後に出来ることは気合のある行動。自分1人で頭を丸めました」と話す。
気迫が結果につながった。初回、4番・森下翔太選手の二塁打で1−1の同点に追いつくと、5番の北村選手がレフトスタンドに勝ち越しの2ランホームランを放った。「打った瞬間いったと思いました」と会心のあたりだった。その後も打席で気迫を感じさせた北村選手は3安打3打点の活躍でチームの勝利を呼び込んだ。
強打の内野手として近江高時代からプロが注目しているが、主将としてのプレッシャーもありながら春季リーグでは打率.317、1本塁打、7打点を記録した。侍ジャパン大学代表選考合宿でも、代表よりもチームのことを考えているようで伸び伸びとアピールとは行かず、代表選考に漏れた。それでもこの日視察した東北楽天の部坂スカウトは「粘り強い打撃ができる。チャンスにも強い」と評価した。
今は一つのことしか見えないだろう。この戦いが終わり、その髪が再び伸びた頃に冷静にその先を見つめて、どのような答えを出すのか注目したい。

▽楽天部坂スカウト(北村の打撃に) 粘り強い打撃が出来る。チャンスにも強い。


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