侍ジャパン大学代表選考合宿の評価・野手編

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侍ジャパン大学代表選考合宿を3日間視察したので評価をしてみる。

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【ノック】1日目・2日目・3日目

初日のノックではショートを中心に注目したが、守備についた選手の中で一番うまかったのは友杉篤輝選手だろう、フットワークがよく打球への入り方がよい。グラブの使い方もスムーズで素早く、流れるように送球まで持っていける。キャッチボールで肩の良さなどはもう少し欲しいと思うが、フットワークでそれを補うことができる。

2番目に評価したのは宗山塁選手。昨年冬の合宿でもみたが、断然うまくなってきた印象で安心感がある。この後の打撃の所でも評価でき、ショートとして球界の宝になるかもしれない可能性を持った選手。

奈良間大己選手、松浦佑星選手はチャージの勢いやハードなプレーで良さを見せたが、普通のプレーを普通にできるという点で友杉選手、宗山選手の方が上と見た。その中で辻本倫太郎選手は足が強く、打球へ入るスピードが速い。捕球から送球のモーションを磨いてゆけば来年にはかなりの守備力のある遊撃手となりそうだ。

二塁手は林琢真選手、齊藤大輝選手、山田健太選手がほぼ同じくらいの守備のレベルだと感じた。山田選手はフットワークや送球の感覚も良くなった印象を受けた。齊藤選手はバウンドを合わせ損ねて後ろにそらしたプレーなどに不安を感じたスカウトもいるかもしれない。林選手は3日目はサードに入っており、二塁山田・三塁林の起用となりそうだ。

外野手では蛭間拓哉選手、矢澤宏太選手が肩の強さを見せ、杉澤龍選手が打球への反応を見せた。筑波大の石毛大地選手は送球の正確性が高い。上崎彰吾選手もライトからの肩の強さは矢澤宏太選手の次に良かった。

最後に捕手は肩、フットワークで共に良いという感じではなく、それぞれが特徴を見せた形だった。送球の速さでは進藤勇也選手が抜けており、フットワークでは日大の友田佑卓選手が良かった。野口泰司選手、有馬諒選手も低く鋭い送球を見せていた。

【フリー打撃】1日目

フリー打撃は1日目・2日目に行ったが、2日目は50m走の計測を優先したため見ていない。

進藤選手が最短で球を捉える感じで、捕手陣の中では今回、最も調子が良かった感じ。野口選手は体のパワーでは一番だと思うが、今回はバッティンピッチャーの球に差し込まれてタイミングが取れておらず、リーグ戦や選手権の疲れのようなものを感じた。打撃でも友田選手がタイミングが取れており、打球の強さもあった。

この他では杉澤龍選手がタイミングの取り方が素晴らしく、グリップが動かずに最短で球にコンタクトできる。パワーの面でもう少し欲しい感じだがプロの打者の雰囲気があった。林選手も調子が良い感じで、タイミングの取り方からシャープに逆方向にも強打球を飛ばしていた。

矢澤選手は逆方向にもスタンドに放り込むなど、体の線は細いが芯の強さから迷いのないスイングで魅力を感じる。蛭間拓哉選手は昨年冬がものすごく、今回は走塁も含めて調子を落としていた印象、打撃でも振り始めがやや遅い感じだが引きつけて逆方向へいい打球を飛ばしていた。

山田健太選手も柵越えを見せるなどパンチ力があったが、構えてから動いたり留まったりするタイミングの取り方で、確実性に少し不安を感じた。齊藤大輝選手も常にセンターから逆方向という意識が強い打撃で、引っ張っての強い打球も見たかった感じがする。友杉選手はタイプ的に野手の間を割るヒットを打つ感じで、打撃についてはもう少しパワーが欲しいと感じた。

最も良かったと感じたのは森下翔太選手。スイング力は昨年冬と同じく代表トップで、逆方向にもしっかりとスイングした形で打球を飛ばした。昨年冬の時点で森下選手と中京大の澤井廉選手がトップ2と思ったが、その評価はやはり変わらない。

【紅白戦】2日目、3日目

紅白戦の打撃については、相手投手の出来などもあり結果論で、安打を打ったからといってどう評価するということはないが、打席での調子の良さという点では林選手、杉沢選手が良かったと思う。

2022年・侍ジャパン大学代表候補選手一覧
2021年12月の代表候補合宿、2022年6月の代表選考合宿を経て、侍ジャパン大学代表が決定しました。(2022年6月20日) 12月のメンバー、6月のメンバーの表も下に掲載しています。

代表に選ばれた選手の顔ぶれを見ると、非常に納得したメンバーになったと思う。一塁手の広瀬隆太選手と捕手の草部真秀選手が、3日目になるにつれて守備や打席に立てばチームメンバーから声がかかり、チームのムードを高める選手になっていた。この2人をメンバーに選んだことも、事前合宿やオランダでやや長い期間を戦う上で大切な存在なのだろう。

個人的には外れたメンバーの中で日大の友田佑卓捕手は代表でもみたかったかもしれないが、3年生ということもあり、来年までしっかりと見たい。

最後のレギュラーメンバーを予想してみると、

捕手・進藤勇也
一塁手・上田希由翔
二塁手・山田健太
三塁手・林琢真
遊撃手・友杉篤輝/宗山塁
左翼手・蛭間拓哉
中堅手・杉澤龍
右翼手・矢澤宏太
指名打者・森下翔太

2022年・侍ジャパン大学代表候補選手一覧
2021年12月の代表候補合宿、2022年6月の代表選考合宿を経て、侍ジャパン大学代表が決定しました。(2022年6月20日) 12月のメンバー、6月のメンバーの表も下に掲載しています。
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