福岡六大学リーグが開幕し、九州共立大は九州工業大を相手に5回で13-0でコールド勝利、153キロ右腕の木村仁投手が4回を投げてノーヒット9奪三振無失点で、格の違いを見せつけた。
8球団が視察
やや力に差のある九州工業大との試合で先発した木村仁投手は、初回に三者三振でスタートをすると、4回を投げてノーヒット9奪三振で無失点、許したランナーは2つの四球の2人だけの圧倒的な投球を見せた。最速は151キロだった。
5回には大瀬良2世の稲川竜汰投手も1回を投げてノーヒットに抑え、13-0で5回コールド勝利をノーヒットノーランリレーで飾った。
木村投手は北九州高校時代にスケールの大きな投手として注目され、大学では最速153キロを記録する。2年春に4勝、防御率0.79を記録して活躍したが、昨春は開幕直前に打球を受けて右腕の尺骨を骨折し、春のリーグ戦は3試合の登板のみ。秋も調子が挙がってこず、リリーフで登板したのみだった。
その秋のリーグ戦で同学年のライバル・坂元創投手がMVPを獲得し、侍ジャパン大学代表候補合宿にも参加し、1年生の稲川投手も台頭して大瀬良2世として注目された。この冬は危機感から走り込みや体幹トレーニングで体を作り上げ、「今年はオープン戦からめちゃくちゃ緊張感を持って投げました。打たれたらもう投げられないぐらいの気持ちで投げていました」とオープン戦でも結果を残して開幕投手を掴んだ。
上原監督も「木村が勢いを与えてくれた」と話し、開幕投手をあらためて評価した。この日は8球団のスカウトが視察し、まずはアピールする投球を見せることができた。大学4年でドラフト候補としても評価を高めてゆきたい今年、木村投手の投球が非常に注目される。

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