東京六大学では明治大と慶応大が9回0−0で引き分けた。明治大はエースの村田賢一投手が登板し、初回に許した1安打のみで96球で完封した。
マダックス
村田賢一投手はこの日の慶応大戦で先発すると、初回の先頭打者にヒットを許したものの、その後は安打を許すことはなく、9回1安打7奪三振1四球で完封した。
7回には慶応大のプロ注目スラッガー・広瀬隆太選手との対戦で、カウント1−2からピッチクロック違反でボールを宣告されて2−2としたものの、その後は145キロのストレートで押し込んでショートゴロに討ち取った。村田投手は「球種が多すぎて、捕手もサインを忘れている。5、6回首を振ったので妥当かなと思います」と話し、自ら投げたい球種のサインがなかなか出てこなかったと明かした。
ストレートは143キロくらいが多いが、とにかく多彩な変化球を投げる。東京六大学の試合を視察し続けている広島・苑田スカウト統括部長は、「いつも大崩れしない。球種が多いし使いやすい投手ですね。野村はスライダーが鋭角で曲がりカーブもよかった。直球は140キロちょっとでも切れがありこれは打てないと感じる投手だった」と話し、2011年にドラフト1位で指名した明治大の野村祐輔投手と比較して、村田投手の多彩な変化球と切れのあるストレートを評価した。
阪神でこの日、初完封をした村上頌樹投手も、智弁学園、東洋大では球速よりもキレの良い球と変化球で勝負するタイプだった。村田投手もストレートのキレを更に磨き上げれば、同じような活躍ができるとイメージするスカウトも少なくないと思う。

バックネット裏では広島・苑田聡彦スカウト統括部長が視察。「いつも大崩れしない。球種が多いし使いやすい投手ですね。(明大の先輩で広島の)野村はスライダーが鋭角で曲がりカーブもよかった。直球は140キロちょっとでも切れがあり“これは打てない”と感じる投手だった」と語った。

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