大学野球選手権は準決勝が行われ、明治大が白鴎大に、青山学院大が富士大に勝利し決勝に駒を進めた。
投の明治大
白鴎大との試合に明治大は2枚看板の村田賢一投手、蒔田稔投手ではなく、4年生左腕の石原勇輝投手でもなく、2年生の久野悠斗投手が先発した。
久野投手は初回に先頭打者から2連打でノーアウト2,3塁のピンチを背負う。しかし、「1、2番がキーマンだと思っていて、連打を食らった。正直、情けないと思ったのと同時に、ここまで村田さん、蒔田さんが0でつないできたものを自分が崩していいものかと思った瞬間、何かスイッチが入ってギアが上がったかなと思います」と覚醒した投球をみせる。後続を打ち取って無失点に切り抜けた。
その後も自己最速を1キロ更新する152キロを記録するなど、威力あるストレートを投げ、5回5安打2奪三振無失点、四球0の安定したピッチングを見せた。チームはその後、3年の藤江星河投手が2回無失点、153キロ右腕の浅利太門投手とつなぎ、最後は石原投手が投げて無失点リレーで白鴎大に勝利した。
打の青学大
青山学院大は富士大との試合で初回、佐々木泰選手が逆方向のライトスタンドに運ぶホームランで先制すると、2回には2年生の藤原夏暉選手、1年生の渡部海捕手、2年生の初谷健心選手の3連打から、4年生の中野波来選手の2点タイムリーで富士大を突き放す。10安打で5点を挙げ、5-2で勝利した。
決勝では明治大と青学大の対戦となる。投の明治大、打の青山学院大というように書いたが、明治大はプロ注目の上田希由翔選手、宗山塁選手など打線も超一流で、青山学院大もこの日は下村海翔投手と松井大輔投手の4年生が安定した投球を見せ、153キロ右腕の常広羽也斗投手が控える。投打ともに大学屈指のチーム同士の対戦となる。
明治大は昨年秋の明治神宮大会を制した。青山学院大は大学野球選手権は久々の出場だが、昨年は東都リーグの亜細亜大が大会を制しており、青学大時代も大学野球選手権では決勝に5度出場し4度、優勝をしている。
注目の一戦となる。





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