明治神宮大会大学の部では、慶応大が青山学院大に2-0で勝利し日本一に輝いた。夏の甲子園大会で慶応高校が日本一となっており、兄弟日本一となった。
広瀬選手が仕事
この日は東都リーグ王者の青山学院大との決勝戦だった。ドラフト会議では7人のドラフト1位指名選手が誕生した東都リーグに、東京六大学は影が薄かった。大学野球選手権でも青山学院大が明治大を破り日本一になっていた。
この秋はリーグ戦では10勝3敗1分け、明治大と早稲田大とギリギリの戦いで優勝をした慶応大だったが、明治神宮大会ではその存在感を見せた。この日も2年生エースの外丸東眞投手が、寸分も狂わないコントロールで、130キロ台の球で青山学院大の西川史礁選手、佐々木泰選手、中島大輔選手などが並ぶ打線を無失点に抑えていく。
そして青山学院大がドラフト1位の下村海翔投手、常広羽也斗投手を出してきても、広瀬隆太選手が犠飛で追加点を挙げるなどきっちりと仕事をして2点を奪う。9回は外丸投手が三者連続三振を奪い、日本一を手にした。
主将の広瀬選手は、「この1年間、みんなで死に物狂いで練習してきたので、努力が報われて本当にうれしい」と話す。リーグ戦で6勝0敗、そして明治神宮大会でも環太平洋大戦で7回完封、そして青山学院大も9回5安打完封し、この秋無敗で終えた外丸投手も、「決勝で自分の投球ができたのは自信になった」と話した。
外丸投手は広瀬選手の好きなサイクリングに同行するなど、一緒に行動をすることが多いという。広瀬選手は「これほど大学野球で恵まれた環境でできるのはなかなか無いと思う。この経験を生かしてまた頑張りたい」と話しプロへと旅立つが、これほど頼れる存在が後輩にいれば、安心して飛び立つことができるだろう。
高校で慶応義塾高校が優勝し、大学でも慶応義塾大が優勝した。夏からは慶応の年となった学生野球がこの日、全て終わった。来年はどんな年になるだろう。
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