松山市の坊っちゃんスタジアムで行われている侍ジャパン大学代表候補強化合宿は2日目のこの日は、紅白戦が3試合行われ、全ての投手・野手が登場した。
投手
成績一覧(紅白戦試合順)
※変則ルールにより1イニング25球制限があり、25球を投げた時点でチェンジとなった。
※第1試合の金丸投手の投球時はスタジアムの球速表示が初回は表示されておらずマイガンによるもの。
投手名 | 大学 | 球速 | 回 | 安打 | 奪三振 | 四死球 | 失点 |
浅利太門 | 明治大 | 149 | 1回2/3 | 2 | 2 | 1 | 0 |
金丸夢斗 | 関西大 | 152 | 1回2/3 | 2 | 2 | 0 | 2 |
吉鶴翔瑛 | 法政大 | 147 | 2回 | 1 | 0 | 2 | 0 |
山口塁 | 国際武道大② | 152 | 1回2/3 | 2 | 1 | 0 | 0 |
佐藤幻瑛 | 仙台大① | 153 | 2回 | 2 | 2 | 1 | 0 |
篠木健太郎 | 法政大 | 151 | 2回 | 0 | 2 | 2 | 0 |
徳山一翔 | 環太平洋大 | 148 | 2回 | 2 | 1 | 0 | 1 |
齊藤汰直 | 亜細亜大② | 143 | 2回 | 2 | 2 | 1 | 2 |
寺西成騎 | 日本体育大 | 150 | 2回 | 3 | 2 | 0 | 1 |
国本航河 | 筑波大② | 154 | 2回 | 0 | 0 | 0 | 0 |
市川祐 | 日本大② | 147 | 2回 | 3 | 1 | 0 | 1 |
佐藤柳之介 | 富士大 | 148 | 2回 | 1 | 4 | 1 | 1 |
坂口翔颯 | 国学院大 | 149 | 1回2/3 | 0 | 2 | 2 | 0 |
中村優斗 | 愛知工業大 | 157 | 2回 | 0 | 1 | 0 | 0 |
宮原駿介 | 東海大静岡 | 147 | 2回 | 4 | 2 | 2 | 5 |
木口永翔 | 上武大① | 148 | 1回2/3 | 2 | 1 | 2 | 1 |
稲川竜汰 | 九州共立大② | 152 | 1回2/3 | 1 | 3 | 3 | 0 |
東田健臣 | 駒澤大 | 146 | 1回2/3 | 2 | 0 | 1 | 0 |
評価
中村優斗投手は下半身が非常にがっしりしていて上体が楽に投げられる中で157キロを記録、133キロ前後のスライダーも曲がりが大きく、シュート的な球、フォーク的な球もあったように見えた。変化球を磨けば歴代の大学生投手の中でも屈指の投手になってくるかもしれない。稲川竜汰投手は中村投手に似ており、制球も含めて1年間磨けば来年の合宿では中村投手のような投球ができそうだ。
中村投手の次に評価するのは金丸夢斗投手、寺西成騎投手、国本航河投手、佐藤幻瑛投手の3人で、金丸投手は映像で見る以上の豪球派の感じで、体と腕の振りがしっかりと連動し、常時148キロ前後の球を投げる。寺西投手はゆったりとしたフォームからぐっと貯めをつくって投げ、ストレート、変化球共に一級品でドラフト1位指名される投手だろう。国本投手の低めの思い速球はバットをへし折り内野ゴロを打たせる。まともに飛ばせない威力を持っていた。佐藤幻投手も150キロ台のストレートにスライダーも大きく、142キロくらいの変化球も良かった。この二人は再来年以降に注目されることになりそうだ。
佐藤柳之介投手は成瀬選手のように腕を小さく見せてから伸ばして来る感じ、フォークボールも切れがある。力むとキレがややなくなり痛打されるが、143キロくらいで投げる球が一番良いように思えた。この良い球の球速を147キロくらいに持ってゆきたい。
浅利太門投手は本格派の構えから角度のある球を投げていたが、2イニング目にやや苦しむところもあり、良い投球の状態をもう少し上に上げたい。徳山一翔投手も左の本格派で120キロ台のスライダーで追い込んで148キロのストレートで仕留める。ドラフト上位指名になるためにはもう1段階上げたい所だが、バランスの良さや伸びのあるきれいなストレートを投げる投手で将来が非常に楽しみ。坂口翔颯投手も他の投手と比べると出力はやや足りないと感じるものの、体に柔らかさがあり体と腕の一体感もあった。変化球も含めた総合的な力があり、さすが東都の投手という感じ。
山口塁投手は左腕を高く上げて右腕が出てくるフォームで球は高めに浮かずに150キロ台を記録、独特のフォームを持つ素晴らしい投手で再来年が楽しみ。1年の木口永翔投手もやや横から殴りつけるようなストレートの威力があり、横に曲がるスライダーも魅力だった。

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