侍ジャパン大学代表候補強化合宿は2日目、紅白戦3試合が行われたが、侍ジャパン大学代表の井端監督が3試合を視察し、野手では明治大の宗山塁選手を絶賛した。
「いい選手だな」
中日で名遊撃手として活躍した井端監督は、明治大の宗山塁選手のプレーを見て、「夏前にもジャパンの合宿で間近で、真横で見て、後ろから見て、近場で見た。何も言うことなかったですね」と絶賛し、「見ていても落ち着きがありますよね。合ってなくても、うまく合わせることができるんです」と続けた。
この日の宗山選手は紅白戦2試合に出場し、守備で再三にわたり柔らかくて落ち着いたプレーを見せた。打球への入り方がよく、送球にすべて余裕がある状態で、ちょうどよいタイミングでファーストミットに収まってアウトにする。プロ野球でもトップクラスのショートのプレーを見ているようだった。
打撃ではこの日はノーヒットだったが、東京六大学リーグで通算94安打をすでに打っており「バッティングもいいですけど、守備は十分、言うことないかなと思いますね。いい選手だなとしか思わなかったです」と話した。
宗山選手は「ピッチャーの球をしばらく見てないのはありましたが、素晴らしいピッチャーばかりだったので、自分の技術不足というか、もっとこう良くしていけるなっていうところは見えた」と話し、打撃についてはさらに向上できると話した。
この日の紅白戦後には井端監督が直接選手に激励の声をかけ、宗山選手も「トップチームに入りたいっていう思いはもちろんあります。そこのためにも、大学野球で成長して、その先につなげたい」と誓った。
侍ジャパンのトップチームはこの秋は巨人のルーキー・門脇選手と広島の小園選手が守ったが、WBCでは源田選手が骨折をしながらも出場し続けるなど、代表にとって手薄なポジションとなっている。宗山選手の守備は個人的には源田選手とまでは行かないものの、12球団のショートを集めても上位に入ってくるのではないかと思う。早ければ2026年のWBCで源田選手の控え的にメンバー入りしているのではないかと思える。
あとは打撃、クセが無くフォームやコンタクトには何も問題はないのだが、前日のフリー打撃にこの日の紅白戦、そして6月の合宿やこの秋も含めてやや調子は良くなかった。ただし、日米大学野球ではアメリカの初見の投手からしっかりとヒットを打っていたが、来年春にどんなバッティングをしているのか注目したい。
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