侍ジャパン大学代表強化合宿に参加し、50mで5秒97を記録して2番目の記録となった。横浜国大の藤澤涼介選手が、プロ入りも検討していく事がわかった。
秋に横浜スタジアムの看板直撃弾
藤澤涼介選手が注目されている。高校は佐野日大と強豪校にいたが、チームの中で一人、特進コースで、野球の練習時間も他のメンバーより短い中でファーストのレギュラーとして出場もしていた。1日10時間の勉強をして横浜国大に合格すると、大学では理工学部で学んでいる。
理工学部として「数値を基準として、いい感覚を探していく」と、野球においてもデータと感覚の融合を実践し、スイングスピードや軌道を測る装置や、「HEAD RUN BAT」や「GET LINE BAT」といった特殊なバットを用いた練習で打撃を磨く、この秋には横浜スタジアムのレフトスタンド上段の看板に直撃する特大のホームランを放った。
左翼約80m,、右翼約90mのグラウンドでは、レフトの高さ約30mのネットを軽々と越える当たりを飛ばしている。187cm87kgの恵まれた体でリーグ通算9本塁打を放っており、右のスラッガーとして注目されるが、侍ジャパン大学代表候補の合宿に参加すると、50m走で5秒97を記録、城西大2年の松川玲央に次ぐ2番目の記録を叩き出した。紅白戦でも2安打を記録し、代表クラスの投手からも結果を残した。
外野手や捕手としてプレーしているが、高校時代からスローイングを苦手としていた。しかしそれも克服しつつある。大型の右のスラッガーで俊足ということもあり、代表の堀井監督も藤澤選手にプレーできるポジションを確認するなど、来年の大学代表入りの可能性も高くなると同時に、秋のドラフト会議に向けても注目すべき選手となっている。
藤澤選手も「次の合宿に絶対選ばれたいので、そのための最低ライン、一番はホームラン、これまでの最高が3本なので4本は打ちたい」と話す。そして、進路については「入学当時は野球をガチガチにやるつもりはあんまりなくて、研究職にでもつくのかなと思っていた」と話していたが、「いろいろな話を聞きながら」とプロ入りについても検討をし始めている。
国立の理工学部出身の俊足スラッガーを、来年は1年間、追い続ける事になりそうだ。


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