今年のドラフト上位候補、大阪商業大の渡部聖弥選手が、「ドラフト1位でいきたい」と目標を語った。
昨春を反省
渡部聖弥選手がいよいよドラフト候補として注目される年が来た。
広陵時にはサードや外野手として強い打球で高校通算30本塁打と50m5秒台の俊足が注目され、大商大に進むと1年春に3番センターでリーグ戦に出場、リーグ2位の打率.351を記録していきなりベストナインを獲得、平古場賞(新人賞)を獲得した。
2年春には打率.394で首位打者となり、秋には5本塁打を放つなど長打力がぐんぐん成長、打率もリーグ2位の.447を記録した。しかし昨年春は打率.293でリーグ10位にも入れず、0本とホームランも打てなかった。「記録を出したことで大きいのを狙ってしまうというか。体の開きが甘くなってそういう攻められ方もして、率が残せなかった」と反省を口にした。
それでもその後の大学野球選手権では12打数8安打1本塁打の活躍を見せると、侍ジャパン大学代表に選ばれて日米大学野球で優勝、秋季リーグ戦では打率.400でリーグ4位、ホームランは1本だったが、21得点でチームを引っ張り、12月の侍ジャパン大学代表候補強化合宿でもその打力を見せた。「チャンスの部分で強くなったのは成長できた所」と話すが「やっぱり春が」と春の不調を強く意識している。
大商大からは毎年のようにドラフト会議で選手が指名され、昨年も上田大河投手と高太一投手が共に2位で指名された。しかし、一昨年は伊原陵人投手(NTT西日本)が注目されていたものの指名漏れとなり、ドラフト会議の「厳しさも嬉しさも見えてきた」と話す。
そして今年は自身がドラフト会議の指名を待つ番となった。「もちろん評価はいい方がいいので、そう言う意味ではドラフト1位でいきたい」と話す。
渡部選手はフルスイングでホームランを放つタイプではなく、バットの押し込む力で長打を飛ばす選手でどちらかというと中距離ヒッタータイプだが、それでもパワーがものすごく、バックスクリーンなどに特大の飛距離のホームランを放つ。センターとして肩や足も魅力で、今年のドラフト会議では1位指名の可能性は非常に高く、2位までには確実に指名される。
キャリアハイとなっている2年春のリーグ戦の記録を4年春に更新し、ドラフト1位指名確実で秋を迎えたい。


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