阪神のドラフト1位ルーキー、下村海翔投手が西宮市内の河川敷で自主トレを公開した。青山学院大が箱根駅伝の往路で優勝し、母校に負けない活躍を誓う。
実家
下村海翔投手は生まれ育った西宮市の河川敷でプロ1年目のスタートを切った。宝塚ボーイズ時代のチームメイトと共に自主トレを行い、ランニングなどで汗を流した。
下村投手は九州国際大付で注目され、青山学院大に進学をしたものの、右肘の故障により1年以上のリハビリを行った。その後はトレーナーから受けたストレッチを入念に行いながら、大学で155キロ右腕に成長した。青学大の先輩でプロで活躍するヤクルトの石川投手やオリックスの杉本選手からも、「けがをしないこと」とアドバイスを受け、「けがをしたら何もないから、と言われて。やっぱりけがが一番自分を苦しめる。プロとして活躍していく以上、ずっと頭に入れてやっていきたい」と話す。
そしてこの日は気持ちを高ぶらせる出来事もあった。第100回箱根駅伝大会の往路で母校・青山学院大が優勝した。駒澤大が優勝候補筆頭となる中で、「負けてたまるか大作戦」で見事に往路優勝を果たしたが、「ずっといろいろな人に、駅伝に負けないように野球部も頑張ってねと言われ続けてきた」と話す。ライバルとして切磋琢磨していた同じ学部の中間も走ると聞いていたと話し、見事な優勝に力をもらった。
来週くらいから新人合同自主トレがスタートする。下村投手は今年の感じ1文字として「勝」の字を色紙に書いた。「やっぱり負けたくないので。何事も勝ちにこだわってというか、そういうところを意識して。向上心を持ってやっていきたいなと選びました」と話す。
阪神はドラフト会議で2位の椎葉剛投手、5位の石黒佑弥投手、6位の津田淳哉投手など4人の即戦力右腕投手を指名した。ドラフト1位だからといって決して開幕1軍が確定しているわけではない。まずはルーキー右腕投手の競争で勝ち、昨年日本一となった1軍投手陣のメンバーにも勝って、1軍ローテーションで開幕を迎えたい。



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