早稲田大が優勝をかけて戦う早慶戦の1回戦で、プロ注目のスラッガー・吉納翼選手が2本塁打を放ち、優勝に王手をかけた。横浜DeNA、北海道日本ハムのスカウトが評価をした。
プロ注目スラッガー
勝点を上げれば優勝が決まる早慶戦で早大・吉納翼選手は1-0の3回、逆方向に低い弾道で飛んだ打球がスタンドに届く驚異的なホームランを放った。
そしてペースを掴んだ早稲田大は5-0の6回にも、2アウト2,3塁の場面で吉納選手が今度はバックスクリーンに3ランホームラン、8-1で大勝した。「絶対、打ってやるって気持ちだった。本当に気持ち良かった。打った時の歓声は死ぬまで絶対に忘れない」と話し、満員に膨れ上がった神宮の注目を一身に浴びた。
侍ジャパン大学代表候補として12月の合宿に参加し、うまくスタンドに運ぶ打撃はもちろん、守備でも肩の強さを見せていた。しかし今季はここまで打率.229、1本塁打と苦しんだ。それでもこの日の2発で今季3本塁打でホームラン王争いのトップに踊り出ると、リーグ通算も9本とした。
この日、視察したスカウトもようやくコメントができるとばかりに話しをした。
横浜DeNA・稲嶺スカウト:「しっかりボールを引きつけて打ってミスショットなくいけたのは彼の能力の高さ。ああいうホームランが打てるポテンシャルは十分に魅力がある。これをきっかけに、状態が上がってくる可能性もあるし。パワー、足と肩も備わっている。飛距離を出せるというのは、プロでも可能性があり、勝負できる力がある。引き続き追いかけて見ていきたいですね」
北海道日本ハム・山本スカウトグループ長:「三回に引きつけて逆方向に打てているし、バックスクリーンへも運んだ。体に力があるので飛ばせる左バッター」
また、小宮山監督も「プロに送り出しても、恥ずかしくない打撃だった」と話し、この日の打撃をたたえた。
優勝へ。「慶応との意地のぶつかり合い。早慶戦に憧れて入学したので絶対に活躍したい」と話してきた吉納選手、「明日、絶対に優勝する。ここから自分がチームを日本一に必ず導きたい」と話した。





コメント