春の東京六大学を制した早稲田大が、巨人のファームと対戦し7-14で敗れたものの、ドラフト候補の吉納翼選手、印出太一選手、山縣秀選手が視察した3球団の前でそれぞれアピールする活躍を見せた。
3球団が視察
この試合では初回、アウトから吉納翼選手がヒットを打つと、印出太一選手も続いて3連打で先制した。吉納選手はこの試合2安打、印出選手はレフトオーバーの2ベースヒットなど3安打を打ったほか、遊撃手として注目される山縣秀選手もセンターに大きな当たりの犠牲フライを打ち上げた。
この日は3球団のスカウトが視察し、これらの注目選手を中心にチェックを行っていたが、吉納選手は「プロ野球の世界を目指す以上はもっともっと厳しくなるのは当たり前なので、しっかり現在地を知れた試合になりました」と話し、「野球でお金を稼ぐのがどういうことなのかっていう。ワンプレー、ワンプレーが本当に大事だなと。まだまだ自分に欠けている部分もあるのでそこは本当に勉強になりました」と話した。
また印出選手も「学生って、どこまで行っても学生のくくりで進級していきますし。プロとは1球へのプレッシャーのかかり方が全然違うというのをつくづく感じました。学生同士の野球ではもらえない刺激をもらえました」と話した。
小宮山監督も向こうも同じくらいの年齢の選手を使ってくれたんでね。野球でメシを食うのがどういうことかっていう理解はできたんじゃないか」と話し、「ジャイアンツの2軍の若手選手は、言ってみれば、ここではい上がらないとアウト。ひょっとしたら10月にクビになる可能性もあるわけだから。我々は4年間という期限を切られて、4年生はこの秋が最後っていうゴールを理解した上で野球をやれている。でもプロはいつクビになるか分からない怖さと戦っているわけだから」とプロの厳しさを選手に伝えた。
早稲田大は春の東京六大学を制し、秋は連覇を目指す。この日は巨人に大敗し、これを戒めとしてリーグ開幕まで1ヶ月を高い意識で臨んでいく。
コメント