夏の甲子園大会に出場する投手で、ナンバーワンとなりそうなのは誰だろうか?
150
甲子園に出場する投手で150キロの大台に乗せているのは7人。
センバツ準優勝の報徳学園・今朝丸裕喜投手は188cmから151キロを記録、すでに甲子園での実績があり、厳しい兵庫大会もしっかりと勝ちきることに貢献した信頼感の高さもある。青森山田の関浩一郎投手は187cmから青森大会で152キロを記録し上り調子で、甲子園で更にMAXを更新する可能性がある。
広陵の高尾響投手は体にサイズが大きくなく、好投手タイプの投球をするが、最速は152キロを記録しており、その能力の高さに驚かせる。ただし、球威で押すピッチングはせずに、コントロールと変化球で緩急をつけた投球で、1試合を支配する投球を見せる。
逆に大阪桐蔭の平嶋桂知投手は最速187cmから154キロの速球を投げるが、大阪大会では4回戦の城東工科戦で1イニングを無失点に抑えたものの、5回戦の大商大堺戦で先発し4回1/3で3安打3四死球で3失点で降板しており、その後は登板はなく、まだ西谷監督の信頼を得ていない。持っているものは非常に高いのに、まだ投球の結果に出ていない所が気になる。
その大阪桐蔭では2年生の森陽樹投手が151キロを記録している。決勝の東海大大阪仰星戦では公式戦初完投を1失点完投で勝利しており、来年のドラフト1位候補として一皮向けた感じがある。2年生では健大高崎・石垣元気投手は154キロを記録、3年生を含めても甲子園最速を叩き出す可能性がある。また東海大相模の2年・福田拓翔投手も150キロを記録しており、2年生の怪物BIG3の投球にも注目されそうだ。
大台間近な投手としては、関東第一の坂井遼投手、左腕の中京大中京・中井遥次郎投手と興南・田崎颯士投手、大阪桐蔭2年の中野大虎投手が149キロ、花咲徳栄の上原堆我投手と北陸・竹田海士投手が148キロ、花巻東の小松龍一投手が昨年に147キロを記録しており、甲子園で150キロに到達するかもしれない。
大型投手
今大会は大型投手にも注目が集まりそうだ。
198cmの大型左腕で149キロを記録した東海大相模の藤田琉生投手は、今年のドラフト候補としても大きく評価を高めそうな雰囲気があり、スカウトも甲子園での投球に注目しそうだ。智弁和歌山の中西琉輝矢投手も197cmの右腕で149キロを記録している。リリーフで登板して威力を見せる。
聖カタリナの有馬恵叶投手は190cmから140キロ前半の球を投げるが、フォームもよくプロのスカウトも注目しており、甲子園でのピッチングで更に評価が高まるかもしれない。聖和学園の千葉桜太投手も190cmのリリーバーで、球速はまだまだだが、コントロールの良い投球をする。
他にも188cmの白樺学園・半沢理玖投手、185cmの青森山田・櫻田朔投手、184cmの木更津総合・千葉雄斗投手、187cm左腕の掛川西・増井俊介投手、185cmのリリーフ右腕・西日本短大付の村上太一投手などもいる。
2年生では中京大中京の宮内渉吾投手が193cmから149キロを記録する。愛知大会はあまり登板が無く、状態がそれほど良くないのかもしれないが、登板したら間違いなく注目される。英明の2年生・植上大雅投手も190cmの右腕で、まだ球速は出ていないが可能性に注目したい。
他に2年生では185cmの札幌日大・窪田洋祐投手、186cmの霞ケ浦・市村才樹投手なども将来が楽しみな投手だ。
好投手
球速や身長だけでなく、プロが注目するような投手がいる。
聖光学院の高野結羽投手は体は大きくないが145キロのストレートを軸にコントロールも安定し、聖光学院の投手らしい緩急もつける。札幌日大の小熊梓龍投手は筋の良い球を投げ続けることができる左腕投手。岐阜城北の中本陽大投手も144キロまで球速を伸ばし、スタミナ十分でタイブレークまでも一人で投げきる。
北陸は先発で好投する井黒晃佑投手が184cmから146キロの速球を投げ、甲子園で注目の投手。京都国際の中崎琉生選手はプロの評価も高い左腕投手で、腕の振りの鋭さとストレートのキレに特徴があり、先輩に近づけるか。報徳学園の2番手・間木歩投手も安定感とともに140キロ中盤の速球が特徴だがこの夏はやや不調で甲子園で復調となるか。
鳴門渦潮は岡田力樹投手が145キロを記録して大黒柱。明豊の野田皇志投手も140キロ中盤の速球で安定感を見せる。神村学園の左腕・今村拓未投手もダイナミックなフォームから140キロの速球を投げる。登板は少ないが熊本工の廣永大道投手は146キロの速球が注目されており、甲子園で威力を見せたい。宮崎商の中村奈一輝選手はプロ注目の遊撃手だが、投手として145キロを超す球を投げる。
2年生では金足農の吉田大輝選手が兄に似た伸びてくる勢いのある145キロの球を投げる。
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