侍ジャパンU18代表の壮行試合で対戦した大学日本代表、4番を務めた渡部聖弥選手は2安打2打点と仕事をし、視察したスカウトにアピールした。
「ポイントを前に」
渡部聖弥選手は右の強打者として注目され、またセンターとしての俊足と強肩を持つ選手としてもプロが注目している。
しかし今春のリーグ戦では1本塁打を放ったものの打率.220で7打点と苦しんだ。それでも侍ジャパン大学代表では3番ライトやDHで出場し、プラハでは4試合で16打数6安打3打点と当たりを見せた。ハーレム大会では準決勝の台湾戦まで23打数4安打3打点だったが、決勝のアメリカ戦で5打数3安打3打点の活躍を見せて優勝に貢献した。
この日は4番DHで出場をすると、5回にレフト前にタイムリーヒット、7回には198cm左腕・藤田琉生投手からライト線に落ちるタイムリー2ベースヒットを放ち、4打数2安打2打点の活躍を見せた。 「外の真っすぐに対して力負けすることなくできたことが、すごく良かったと思います」と話した。
打つ動作が小さな選手で、スイングの力でセンター方向に放つと、それがぐんぐん伸びてスタンドに届くようなスラッガーで、小力が非常に強いような選手だと思うが、春は引き付けて打とうとして差し込まれることが多かった。
この日視察した中日の山本スカウトは「春に比べて、打ちにいけるようになりましたね。春は球を呼び込もうとして差し込まれたりしていたんですが、今はポイントを前にして打てています」と評価した。
渡部選手は昨年の侍ジャパン大学代表にも選ばれており、2年間戦った大学代表としての侍ジャパンのユニフォームをいったん脱ぐ。秋はリーグ戦で持ち前のセンターバックスクリーンへのホームランを見せて、ドラフト会議では上位で指名され、そしてプロ野球で再び侍ジャパンのユニフォームを着たい。
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