神奈川大学リーグが開幕し、神奈川大の俊足遊撃手・庄子雄大選手などの視察に中日、千葉ロッテなど9球団のスカウトが視察した。
俊足アピール
庄子雄大選手は50m5.7秒の俊足を持つ遊撃手で、春にはリーグ通算100安打を達成するなど打撃も魅力の選手だが、夏前には侍ジャパン大学代表候補合宿に招集されていたが、打撃でアピールすることができずにいた。
この日は初回、1番打者として「ここで打ったら、チームにいい勢いをもって来られる」とカットボールを捉えて打球はレフトの頭を越す。俊足で三塁に到達すると、相手の悪送球により一気にホームに生還した。
また、4回には1アウト1,3塁の場面でレフトへの犠牲フライで1点を追加し、7-3で横浜国大に勝利した。
この日は千葉ロッテ、中日など9球団のスカウトが視察に訪れ、アピールすることができた。庄子選手は横浜高校時代に、セカンドの度会選手、ショートの津田選手と共にプレーをしていた。その二人が昨年、それぞれドラフト1位と2位でプロ入りをしており、追いかける気持ちは強い。春は「プロに行って、高校の同級生といい勝負ができたらいい」と話し、ドラフト上位でプロ入りしたいと話していた。しかしその強い気持ちが合宿などで空回りしてしまった感じもある。
夏の合宿では、まずはチームのことを考えた。4季連続で優勝を逃しているが、「今季は何としても優勝したい。自分が下級生の時に、全国の舞台を踏んだ。今度は自分が後輩たちに全国の舞台を経験させて卒業したい」と話し、「秋、優勝するために、何が足りないのかを考えていました」と、チームを優勝させることを最優先に据えた。プロ入りを意識せず、まずは優勝を最終戦にプレーすることで、この日のようなアピールができ、結果として良いものになってくるかもしれない。
庄子選手はプロ志望届を提出することを決めているが、神奈川大からは相洋高出身の150キロ右腕・石井将吾投手もプロ志望届を提出する。「１球１球の安定性が増して空振りが取れるようになった」と話し、この日は9回に登板すると、打者3人で抑えて9球団のスカウトにアピールした。
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