環太平洋大の153キロ左腕として注目される徳山一翔投手に、6球団14人のスカウトが視察し、中日はスカウト部長などが高く評価をしている。
「上位で消える投手」
徳山一翔投手は最速153キロの速球を投げる左腕投手で、2年秋の明治神宮大会の国際武道大戦で7回を投げてノーヒットピッチングを見せて、早くからその投球が注目されていた。
昨年12月の侍ジャパン大学代表候補合宿でも力のある球を投げていたが、今年は春のリーグ戦は故障の影響で登板しておらず、評価が定まっていない中で社会人チームからの強い誘いもあるという話も聞かれていた。
それでもプロ志望届を提出した。この秋はフル回転の投球を見せており、バランスの良いフォームから140キロ後半の速球を投げ込む。この日の周南公立大戦で先発すると、147キロの速球を軸に7回3安打無失点と好投を見せた。
この日は6球団14人のスカウトが訪れ、徳山投手の投球に注目した。視察した中日の松永スカウト部長は「力を入れた球は力があった。春は投げてなかったし、まだ状態は上がるのでは」と話すと、野本スカウトも「馬力があるし、チェンジアップの抜けもいい。上位で名前が消える投手」と高く評価した。
今年のドラフト会議では、関西大の金丸夢斗投手が注目されているが、指名競合は避けられない見通しとなっている。その次のランクとして名前が挙がるのが富士大の佐藤柳之介投手とこの徳山投手で、即戦力の左腕投手をどうしても獲得したいという球団があれば、状況次第ではドラフト1位での指名という可能性もなくはない。
ドラフト直前に視察した6球団がどのように評価してドラフト直前のスカウト会議に持ち込むのか、そしてドラフト会議の順位次第では社会人入りする可能性もあり、各球団の評価が注目される。


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