今年のドラフト会議で６人が指名された富士大が、明治神宮大会で創価大と対戦をしたが、０−３で敗れて初戦で姿を消した。オリックスにドラフト１位で指名された麦谷祐介選手は４打数ノーヒットに終わり、「何もできなかった」と悔しがった。
プロで
この日は２番センターに麦谷祐介選手、４番ファーストに広島ドラフト４位の渡邉悠斗選手、８番捕手に巨人育成ドラフト１位の坂本達也選手、そしてピッチャーは広島ドラフト２位の佐藤柳之介投手が先発した。
富士大は初回に先頭の山藤選手がヒットで出塁するも、２番の麦谷選手は外野フライに倒れ、３番の渡辺選手が四球でチャンスを広げたものの、４番の渡邉悠斗選手が空振り三振に倒れた。麦谷選手は６回と８回もランナーがいる場面で打席に立ったが、共にファーストゴロに倒れ、４打数ノーヒットだった。４番の渡邉選手は９回に安打を放ったものの３打数１安打、８番の坂本捕手は３打数ノーヒットだった。
佐藤投手は４回を投げて３失点で降板したが、福岡ソフトバンクのドラフト３位・安徳駿投手と、千葉ロッテの育成ドラフト３位の長島幸佑投手は登板が無かった。
麦谷選手は「何もできなかった」と話し、「注目度は絶対高いと思っていたけど、あくまで学生野球。そういう気持ちは捨てていこうと。学生らしくやろう」と話し、懸命なプレーを見せていた。
そして、「プロは毎日試合があって、その結果にも一喜一憂せずにやるのが結果が出る選手だと思う。一喜一憂せずに、チームやファンの皆さんに、オリックスに来てよかった、と言ってもらえるような選手になりたい」と話し、後輩に向けても「僕みたいになりたいという後輩も多いと聞くことがある。そういう姿は大事だし、プロに入ってもやっていきたい」と決意した。
また巨人に進む坂本捕手も 「悔しいというよりは、実感が湧かない。終わっちゃったんだという。柳之介の良さ、ベストピッチングをうまく引き出せなかった。もっと柳之介に投げさせたかった。もう受けられないのかな、というのが一番です」と話し、「いち早く支配下に上がって、柳之介とかと戦いたい。富士大に来なければ、ここまで成長できていない。人間力も野球人としても、成長できて良かった」と大学４年間を振り返った。
次はプロのステージに立つことができる６人が、それぞれのチームにいながらもお互いの活躍に刺激を受けながら成長していく姿を見届けたい。
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