ドラフト会議で指名漏れとなった創価大の田代涼太投手が、ドラフト会議で６人が指名された富士大を８回無失点に抑えて意地を見せた。徳島インディゴソックスからプロ入りを目指す。
「１６０キロくらい投げたろうかな」
１９０ｃｍ９４ｋｇの大型左腕投手で、秋はその角度のあるストレートが注目されドラフト候補として指名も期待されていた田代涼太投手だが、ドラフト会議では名前が呼ばれなかった。注目する画面の中で何度も富士大の名前を聞いた。富士大からは６人の選手が次々と指名されていたが、この日はその富士大との対戦で田代投手が先発した。
富士大には因縁もある。昨年の大学選手権１回戦で対戦ウィ、田代投手は７回途中３失点と粘ったものの敗戦投手となっている。そのリベンジもあった。この日は最速１４５キロのストレートが角度良く低めのコーナーに決まり、外角へのツーシームやスライダー、カットボール、カーブを操り、ドラフト指名軍団を抑えていく。９回途中までを投げて散発の４安打５奪三振で無失点に抑えて勝利した。
田代投手は近年、NPBのドラフト会議を賑わしている四国アイランドリーグプラスの徳島インディゴソックスに進むことを決めている。「投手の育成に長けているので決めました。試合数も多いので、しっかり結果を残して、経験を積んでいきたい。」と話し、「１６０キロぐらい投げたろうかなと思っています」と話した。
長身左腕だがやや球速不足というのがドラフト候補としての評価だったと見られるが、１５０キロ超の投手を次々と育てるインディゴソックスで田代投手が１５０キロ台のストレートをバンバン投げるようになったら、独立リーグ初のNPBドラフト１位指名の可能性だってあるかもしれない。
次戦は早稲田大と環太平洋大の勝者と対戦する。「とにかく投球内容とか、どうでもいい。チームが勝てればいい。チームのためなら、どこでも投げたい」と話し、大学で大きな栄冠を手にして、再び来年のドラフト候補として注目される投手になる。
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