仙台六大学野球リーグは24日、東北福祉大学野球場で優勝を争う東北福祉大学と仙台大学が直接対決し、東北福祉大学の今秋ドラフト候補右腕・櫻井頼之介投手(4年・聖カタリナ学園)が仙台大学打線を4安打8奪三振に抑え込み、2-0で完封勝利を飾った。この勝利で東北福祉大学は3季ぶりのリーグ優勝に王手をかけ、「プロ一本」と公言する櫻井投手は、集結した12球団のスカウトの前で最高のピッチングを披露し、強烈な印象を残した。
桜井頼之介投手、仙台大を完封!最速151キロで12球団スカウトを魅了
優勝への天王山となった仙台大学との一戦で、櫻井頼之介投手が真価を発揮した。「1イニングずつ後ろにつなぐ気持ちでした」と語る右腕は、初回からアクセル全開。149キロの速球を連発し、仙台大学打線に的を絞らせなかった。最大のヤマ場は三回2死一、三塁のピンチ。ここで相手のプロ注目好打者・平川蓮選手を迎えたが、149キロのストレートで空振り三振に仕留めた。その後も危なげない投球を続け、九回にはこの日最速となる151キロを2度計測するなど、最後まで球威は衰えなかった。多彩な変化球も効果的に織り交ぜ、被安打4、8奪三振で見事な完封勝利を挙げた。
阪神スカウトが高評価「制球が良く、直球にキレがある。投球術も持っている」
この日のマウンドには、12球団のスカウトが熱視線を送っていた。チームメートで157キロ右腕の堀越啓太投手(4年・花咲徳栄)も注目される中、桜井投手の圧巻の投球はスカウト陣の目を釘付けにした。
畑山統括スカウトら4人態勢で視察していた阪神タイガースの葛西スカウトは、桜井投手について、
阪神・葛西スカウト:「制球が良く、直球にキレがある。投球術も持っている」
と、その完成度の高さを評価した。
「プロ一本」にかける決意、3季ぶりVへ導くエースの気迫
進路について「プロ一本」と明言している櫻井投手にとって、この日の快投は最高のアピールとなった。「自信になります。明日も全員で1勝したい」と話し、チームの3季ぶりの優勝に導くエースの気迫を示した。
櫻井頼之介投手 プロフィール
- 氏名:櫻井 頼之介(さくらい よりのすけ)
- 生年月日:2003年7月21日
- 出身地:兵庫県尼崎市
- 経歴:難波ホークス(小学1年) – 尼崎中央中学校(尼崎ボーイズ) – 聖カタリナ学園高校 – 東北福祉大学(4年)
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速151キロのストレートと2種類のカーブ、スライダー、縦スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリットといった多彩な変化球を操る本格派投手。2025年仙台六大学野球春季リーグ戦の仙台大学戦で完封勝利を挙げ、チームを優勝王手に導く。12球団のスカウトが視察する中での快投で、「プロ一本」の希望進路へアピール。阪神タイガースの葛西スカウトから「制球が良く、直球にキレがある。投球術も持っている」と評価される。聖カタリナ学園高校時代には3年春のセンバツ甲子園に同校初出場を果たし、1回戦で完投(敗戦)。東北福祉大学では1年秋からリーグ戦デビュー。50メートル走6秒2、遠投120メートル。

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