東都大学野球2部春季リーグ戦は28日、最終週第1日が行われ、専修大学が東京農業大学に3-1で先勝し、優勝へ望みをつないだ。この試合で、1年生クローザーの梅澤翔大投手(1年=専大松戸)が自己最速を更新する153キロを計測し、9回を3者凡退に抑える圧巻の投球を披露。また、同じく1年で4番を務める和田琉汰三塁手(1年=静岡)も決勝の2点三塁打を放つなど、ルーキーコンビの活躍が光った。
1年生クローザー梅澤翔大投手が153キロ「160キロを出したい」
夕暮れの等々力球場が、1年生右腕の投じた一球にどよめいた。2点リードで迎えた9回、マウンドに上がった専修大学のクローザー・梅澤翔大投手が、力強く腕を振り抜くと、電光掲示板には自己最速を更新する「153キロ」が表示された。打者3人をわずか9球、全てフライアウトに打ち取って試合を締めくくった。「まずは一人ずつ、先を見ないで一人一人、1球1球を意識して投げました」と冷静に振り返った。登板のたびに球速を上げており、「まずは155キロを目標にやっていきたい。その先には160キロを出したい」と、将来の目標を力強く語った。
専大松戸高校時代にはエースとして活躍した梅澤投手。大学入学後にいきなり、その才能を見せている。先輩にも同じ高校出身の平野大地投手などもおり、専修大学は1年生が伸び伸びとプレーできる環境になっている。「いい先輩だなと思います。分からないことや困っているときは、気軽に聞けます。先輩たちは知識があるので」と、上級生への感謝の言葉も口にした。2部優勝の可能性が残る中、「自分が全部投げて勝つぐらいのイメージで。全部勝てるように頑張りたい」と、チームを勝利に導く決意を示した。
同期4番・和田琉汰選手も勝負強さ発揮!リーグトップ14打点
梅澤投手の快投を呼び込んだのは、同じく1年生で4番を任される和田琉汰選手だった。1-1で迎えた4回2死一、二塁のチャンスで打席に入ると、低めのスライダーをフルスイング、打球は左中間を破る決勝の2点三塁打となった。「競っていたので、自分が何とかして点数を取って、チームに貢献しようと思った。越えろ、越えろと一塁ベースを回り、二塁ベースからは足が回らなくなってきました」と、興奮気味に殊勲打を振り返った。この日5打数2安打2打点の活躍で、今季14打点としリーグトップに立っている。
1年生で4番に抜擢され、ナインも納得する成績を残しているほか、最も優れているのがチャンスでの強さだ。それについて和田選手は「チャンスだと楽しくなっちゃいます」と笑う。目標とする選手は同じ右打者のカブス・鈴木誠也選手だといい、「広角に強い打球を打てるので、自分も目指していきたい」と目を輝かせた。
1年生コンビの活躍で優勝への望みをつないだ専修大学。東都1部昇格に向けて、1年生だけでなく上級生も燃えている。
梅澤翔大投手 プロフィール
- 氏名:梅澤 翔大(うめざわ しょうた)
- 所属:専修大学(1年)
- 出身高校:専修大学松戸高校
- ポジション:投手
- 投打:調査中
- 主な特徴や実績:最速153キロを誇る1年生クローザー。2025年東都大学野球2部春季リーグの東農大戦で自己最速を更新し、9回を3者凡退に抑える。将来の目標は160キロ。専大松戸高校時代はエースとして活躍。
和田琉汰選手 プロフィール
- 氏名:和田 琉汰(わだ りゅうた)
- 所属:専修大学(1年)
- 出身高校:静岡高校
- ポジション:三塁手
- 投打:右投(打席は調査中)
- 主な特徴や実績:専修大学の4番を務める1年生。2025年東都大学野球2部春季リーグの東農大戦で決勝の2点三塁打を放つ。今季14打点でリーグトップ(5月28日時点)。目標とする選手はカブス・鈴木誠也。


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