関西六大学野球連盟は、不祥事が相次いだ大阪商業大に対して、公式戦・練習試合を含む2ヶ月間の対外試合自粛を勧告した。すでに出場を辞退した全日本大学野球選手権(6月9~15日)に加え、関西六大学野球春季新人戦、関西大学野球5リーグ対抗戦、そして侍ジャパン大学野球日本代表候補合宿も含まれるとし、昨年冬に合宿に参加した鈴木豪太投手も参加は難しくなった。
合宿も対象
関西六大学リーグを制覇した大阪商業大だったが、その春季リーグ戦中の4月21日に、監督の冨山陽一氏が車検切れの軽トラックを知人に運転させたとして道路運送車両法違反容疑で逮捕され、大学は同24日付で同氏との委嘱契約を解除した。また5月21日に、蜷川大捕手(21)が15歳の少女にみだらな行為をしたとして不同意性交の疑いで逮捕されていた。
これらのことから大学は大学野球選手権への出場を辞退することを決めて先日発表をしていたが、この日は関西六大学野球連盟がコンプライアンス委員会を開き、2ヶ月間の練習試合を含む対外試合の自粛を勧告した。期間は5月21日から7月20日までとなるが、その中には、連盟で行なわれる関西六大学野球春季新人戦や、関西の5大学連盟で行なわれる大学野球5リーグ対抗戦、そして、侍ジャパン大学野球日本代表候補合宿も対象となるという。
昨年11月‐12月に行なわれた侍ジャパン大学代表候補強化合宿には、ドラフト候補の鈴木豪太投手と蜷川選手が参加をしていた。春のリーグ戦では3年の春山陽登選手や、2年生の中山優月選手が活躍を見せており、6月21日から行なわれる選考合宿には鈴木投手はほぼ確実に呼ばれるのではないかと期待していたが、参加は難しくなった。4年生でドラフト候補の鈴木投手にとっては、大学野球選手権だけでなく合宿にも参加できないとなれば、非常に重い勧告となる。
個人的は合宿は個人が優先されるべきとは思うが、事件には被害者もいることから慎重に判断することもやむを得ないとも思う。それ以外に現時点で何も言うべきことはないが、チームや選手たちが今後、どの様に野球と向き合っていくのか見てゆきたい。



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