奈良学園大・守優雅選手、大会史上初の開幕戦サヨナラ弾!強肩捕手が9年ぶり初戦突破に導く劇的アーチ

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第74回全日本大学野球選手権大会では、開幕試合で奈良学園大学(近畿学生)が東海大学九州(南部九州大学)に3-1でサヨナラ勝ちを収め、2016年以来9年ぶりの初戦突破を決めた。主役となったのは「7番・捕手」で出場した守優雅(もり まさみ)選手(4年=下関国際)。1-1で迎えた9回に、大会史上初となる「開幕試合サヨナラ本塁打」を左翼席へ叩き込んだ。

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「守備の男」がバットで決めた、「風に乗ってくれた」劇的サヨナラ2ラン

「ピッチャー陣が粘って1失点で抑えてくれていたので、絶対に決めようと思っていました」。守優雅選手の強い思いが、バットに乗り移った。1-1の同点で迎えた9回1死二塁、守選手は相手投手の投じた低めのカットボールを振り抜いた。リーグ戦では通算3本塁打、今春もノーアーチと打撃は得意ではないという守選手。「外野は越えるかな」と思った打球は、ぐんぐんと伸びて左翼席へ。大会通算12人目、先輩の宮本丈選手(現ヤクルト)以来となるサヨナラ本塁打は、チームに9年ぶりの全国の舞台での白星をもたらした。「うまく反応できましたし、風に乗ってくれました。勝てて本当に良かったです」と、笑顔で喜びを語った。

守選手にはプロのスカウトも強肩に注目しており、守備には自信を持つ。「ホームランより1失点の方がうれしい」と、八木唯斗投手(3年)、平野健太投手(4年)の2人の投手を好リードし、1失点に抑えたことを何よりも喜んだ。

指揮官も認める「意外性の男」始球式では珍事も

劇的な一発を放った守選手について、奈良学園大学の酒井真二監督は「キャッチャーとしては繊細ですが、空気が読めない。チームが苦戦しているときに打ったりする。きょうもタイブレークが頭をよぎりましたが期待もしていました」と、その意外性を評した。

その「空気が読めない」エピソードは試合前にも。元巨人で駒澤大学OBの中畑清氏が務めた始球式で、捕手役を担った守選手だったが、なんと中畑氏の投球をパスボール。「ブロッキングは立派で後ろにそらしたことがないのに、中畑さんのボールだけパスボール。そこらへんが、ホームランと同じで空気が読めない。守らしい」と、指揮官は笑顔で語った。

全国の舞台での挑戦「日本一になるために倒さないといけない相手」

奈良学園大学は、近畿学生野球リーグで2009年秋から15季連続優勝を飾ったこともある強豪だが、守選手が入学してからは一度も全国の舞台に立てていなかった。変革を求め、選手同士で練習内容を考えるようになり、心優しい性格の守選手も「思ったことは言う」と心を鬼にしてチームをまとめてきた。その努力が、7年ぶりの全国出場と9年ぶりの勝利に繋がった。

次戦の相手は、前回大会王者で3連覇を目指す青山学院大学。「日本一になるために倒さないといけない相手」と、強敵との対戦に向けて気持ちを引き締めた。「意外性の男」が、再び神宮で何かをしでかすかもしれない。

守優雅選手 プロフィール

  • 氏名:守 優雅(もり まさみ)
  • 生年月日:2004年2月9日
  • 出身地:福岡市
  • 経歴:フェニックスクラブ(小1) – 福岡ペガサス(中学) – 下関国際高校 – 奈良学園大学(4年)
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:178cm・84kg
  • ポジション:捕手
  • 主な特徴や実績:NPBスカウトも注目する強肩捕手。2025年全日本大学野球選手権1回戦の東海大九州戦で、大会史上初となる開幕試合でのサヨナラ2ラン本塁打を放つ。下関国際高校では1年秋から正捕手となり、3年春に甲子園初出場。奈良学園大学では1年春からリーグ戦に出場。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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