第74回全日本大学野球選手権大会では、九州産業大学（福岡六大学）が東北福祉大学に2-4で敗れ、初戦で姿を消した。今秋ドラフト候補の九産大・水崎康平投手（4年＝沖学園）は、3回に浴びた満塁本塁打が響き6回4失点で降板。悔しい全国のマウンドとなったが、ネット裏で視察したオリックスの福良淳一GMは「いい投げ方をしている」とその素質を評価した。
「決めに行った球が抜けてしまった」悔やまれる一球
試合の流れを大きく左右する一球に、水崎康平投手は泣いた。3回、2死満塁のピンチを招くと、相手打者に甘く入ったワンシームを捉えられ満塁本塁打を浴びた。これが決勝点となりチームは敗戦、水崎投手は「決めに行った球が抜けてしまった」と、その一球を悔やんだ。この回以外の5イニングは、最速145キロのストレートと変化球で丁寧に打ち取り無失点だっただけに、悔しい一発となった。
それでも、視察をしたオリックス・バファローズの福良淳一GMは、そのフォームや野球センスについて、
オリックス・福良淳一GM：「いい投げ方をしている。フィールディングもいいね」
と評価した。
水崎投手は大学1年冬に右肘のトミー・ジョン手術を受け、約1年間のリハビリを経てマウンドに復帰している。今季はリーグトップの4勝を挙げ、チームを全国の舞台へと導いた。そしてまだ成長の段階にあり、「秋は150キロを出せるように。変化球のコントロールも良くしてアピールしていきたい」と、秋のリーグ戦へのさらなる成長を誓った。
水崎康平投手 プロフィール
- 氏名：水崎 康平（みずさき こうへい）
- 所属：九州産業大学（4年）
- 出身高校：沖学園高校
- ポジション：投手
- 投打：右投右打
- 主な特徴や実績：最速145キロのストレートを投じるプロ注目右腕。2025年全日本大学野球選手権1回戦の東北福祉大戦で先発し、6回4失点。オリックスの福良淳一GMから「いい投げ方をしている」と評価される。大学1年時にトミー・ジョン手術を経験。今季リーグ戦では4勝を挙げ、チームを全国大会に導いた。
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