北海学園大・工藤泰己投手が156キロ記録、初戦4失点から雪辱の5回1失点投球で8強

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第74回全日本大学野球選手権大会では、北海学園大学(札幌学生)が佛教大学(京滋大学)に7-1で快勝。1979年以来46年ぶりのベスト8進出、そして1958年以来67年ぶりとなる同一大会2勝を記録した。今秋ドラフト候補の最速159キロ右腕・工藤泰己投手(4年=北海)が先発し、5回を5安打1失点と粘りの投球で勝利に貢献。初戦4失点の悔しさを晴らすマウンドとなった。

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初回に156キロ記録、初戦の反省活かし粘投「良くも悪くも自分らしかった」

「良くも悪くも自分らしかった」。試合後、工藤泰己投手は自身の投球をそう振り返った。初戦の上武大学戦では4回途中で4失点して降板していたが、明確な修正点を持って臨んでいた。「これまで投げてきたマウンドの土は軟らかくてごまかしが利いたけど、神宮の硬いマウンドでは利かなかった」と初戦を分析。軸足となる右太ももの外側に力が入り、上半身と下半身のバランスが崩れていたという。

中2日で再び先発のマウンドに立つと、初回にこの日の最速となる156キロを計測。150キロ台のストレートを連発した。それでも毎回得点圏に走者を背負う苦しい展開となったが、5回1死二、三塁のピンチでは連続三振で切り抜けるなど、要所を締めるピッチングで、5回を投げ5安打1失点と先発としての役割をきっちりと果たした。「前回駄目だった部分は改善できたし、直球でファウルも取れた」と話した。

次戦は王者・青学大!「胸を借りるつもりで」

北海高校時代は甲子園に出場するも登板機会はなく、大学で本格的に投手へ転向した工藤投手。最速159キロの速球をなげるようになり、そして大学4年で全国の舞台に立つことができた。プロのスカウトも大いに注目するが、その視線の先にあるのは、160キロの大台とプロの世界。「この身長で160キロを投げられるのは平良選手ぐらいかなと思う」と話し、埼玉西武の平良海馬投手をイメージする。

打線も工藤投手の好投に応え、初回から4イニング連続で得点を挙げるなど12安打7得点と爆発。2番の下向航外野手(4年=浦河)が4安打1打点2盗塁と打線を牽引した。歴史的勝利を掴んだ北海学園大学。13日の準々決勝では、大会3連覇を狙う王者・青山学院大学と激突する。島崎圭介監督は「優勝候補の筆頭格。胸を借りるつもりでぶつかりたい」と挑戦者として臨む。大器の片りんを見せた道産子右腕が、強敵相手にどんなピッチングを見せるか注目だ。

工藤泰己投手 プロフィール

  • 氏名:工藤 泰己(くどう たいき)
  • 所属:北海学園大学(4年)
  • 出身高校:北海高校
  • ポジション:投手
  • 投打:右投(打席は調査中)
  • 身長・体重:175cm・88kg
  • 主な特徴や実績:最速159キロを誇るプロ注目右腕。2025年全日本大学野球選手権2回戦の佛教大戦で先発し、5回1失点の好投でチームを46年ぶりのベスト8に導く。この試合で最速156キロを計測。大学から本格的に投手に転向。多彩な変化球も操る。目標は160キロ到達。
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4年ぶり出場の北海学園大(札幌学生)が佛教大(京滋大学)を下し、1958年以来の1大会2勝。1979年以来46年ぶりの8強入りを決めた。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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