東北福祉大が青学大倒して7年ぶり決勝進出、苦労人だった佐藤悠太選手が特大2ラン&4安打の大爆発

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第74回全日本大学野球選手権大会は準決勝が行われ、東北福祉大学が史上初の3連覇を狙った青山学院大学を8-5で破り、優勝した2018年以来7年ぶりの決勝進出を決めた。この試合で、3番・佐藤悠太外野手(3年=報徳学園)がバックスクリーンへの特大2ランを含む5打数4安打3打点と大爆発。高校時代にイップスを経験し、一度は野球を諦めかけた苦労人が、全国の大舞台でチームを勝利に導いた。

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「打った瞬間入った」佐藤悠太選手、特大2ラン含む4安打3打点!

3番・佐藤悠太選手はこの日、3回2死一、二塁のチャンスで、青学大のエース・中西聖輝投手から先制のセンター前タイムリーヒットを放つと、5回にもレフト前ヒットで続き、一挙5点の猛攻に貢献。そして圧巻だったのは6回2死二塁の第4打席。相手2番手は同じ3年生で世代屈指の右腕として注目される鈴木泰成投手と対戦し、ストレートを完璧に捉えた打球は、バックスクリーンを軽々と越える特大の2ラン本塁打となった。

「引いたら負けという攻めの気持ちが、いい結果につながりました」と話した佐藤選手は、ホームランについても「直球一本で待って思い切りいった。打った瞬間、入ったなと思った。こういう大きい球場で打ててうれしいです」と会心の一撃だったと話した。この日、自身初となる1試合4安打の大活躍。「固め打ちは多いんです」と笑い、大舞台での強さを見せつけた。

イップス、Bチーム生活…挫折を乗り越え掴んだ輝き

高校では苦しい日々があった。報徳学園時代は投手として入学したが、右肘の痛みをかばいながら投げたことで右肩も故障し、その後イップスを発症。「バッティング投手でも全くストライクが入らなくなった」と話す。大半を2軍のBチームで過ごしており、「野球は高校まで。ここが限界かな」と野球との決別も考えたという。

しかし、当時の部長に野手転向を勧められると、「ヒットやホームランを打つのがすごく楽しくて。野球を始めた子供の頃の楽しさを思い出した」と野球への熱を取り戻し、東北福祉大に進学して野手としてプレーをし始めた。入学後はウエートトレーニングなどで体重は約10kg増やし、大学3年の初夏、この全国の舞台で結実した。「野手としてこういう舞台でプレーできているとは想像もつかなかった。野球を始めた時と同じような感覚で大学も楽しんで野球ができています」と、野球ができる喜びを噛み締めていた。

世代ナンバーワンと言われる投手から衝撃的な一発を放った佐藤選手は、来年はスラッガーとして注目される選手となった。そしてその前に今大会の頂点に立ち、来年のドラフト候補としてリードする存在となる。高校時代にBチームから大学でトップクラスのスラッガーに、そして2026年のドラフト会議では頂点を極めたい。

佐藤悠太選手 プロフィール

  • 氏名:佐藤 悠太(さとう ゆうた)
  • 生年月日:2004年11月22日
  • 出身地:神戸市
  • 経歴:六甲アイランド少年団野球部(小3) – ヤング神戸ドラゴンズ(向洋中) – 報徳学園高校 – 東北福祉大学(3年)
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:180cm・83kg
  • ポジション:外野手
  • 主な特徴や実績:2025年全日本大学野球選手権準決勝の青学大戦で、バックスクリーン越えの2ラン本塁打を含む4安打3打点の大活躍。報徳学園時代は投手だったが、怪我とイップスで野手に転向した経歴を持つ。カブス・鈴木誠也選手を参考に打撃を磨く。大学通算4本塁打。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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