大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦が20日、わかさスタジアム京都で開幕し、関西学生リーグ選抜が阪神大学リーグ選抜に7-6で競り勝った。この試合で、関西学生選抜の主将に抜擢されたプロ注目の近畿大学・野間翔一郎外野手(4年=大阪桐蔭)が、1安打3打点の活躍で勝利に貢献した。
人生初の主将、逆境で見せた意地の中越え2点二塁打
「人生で一度もキャプテンをやったことがない」という野間翔一郎選手が、今大会限定で関西学生選抜の主将という大役を任された。緊張気味だったというが、ここぞの場面で勝負強さを発揮した。3点を追う5回1死一、三塁のチャンスで打席に立つと、初球を完璧に捉え、センターの頭上を越える2点タイムリー二塁打を放った。この日は2打数1安打3打点と、主将としてチームを牽引した。
壮絶な戦いがあった。3月末、リンパ節が腫れて高熱が続く「菊池病」を発症し、約2ヶ月間の療養を余儀なくされた。「寝込んでいたから体力と筋力が、かなり落ちた。少しずつ増やしている途中」と話すように、体重は一時10kgも減少、5月18日のリーグ戦で復帰したものの、まだ本調子とは言えない状態、それでも「今、自分にできることを考えるだけ」と、目の前のプレーに全力を注いでいる。
「全国レベルのピッチャーを打ち崩せるように」前を向く強さ
全日本大学野球選手権には近畿大として出場をしたものの、2回戦で中京大学に完封負けを喫した。「全国レベルのピッチャーを打ち崩せるようになりたい」と、その悔しさが今の原動力となっている。この日の活躍にも、「あの力感でホームランが入るまで成長したい」と話す。
野間選手は50m5秒台の俊足が注目され、打撃では長打を生むスイングの強さがある選手で、高い身体能力をプロも評価している。体調が良くなって夏に体力をつけ、秋にその能力を如何なく発揮することができれば、一気に評価を上げる可能性がある選手だと思う。
野間翔一郎選手 プロフィール
- 氏名:野間 翔一郎(のま しょういちろう)
- 所属:近畿大学(4年)
- 出身高校:大阪桐蔭高校
- ポジション:外野手
- 投打:調査中
- 主な特徴や実績:プロ注目の外野手。2025年関西オールスター5リーグ対抗戦で関西学生選抜の主将を務め、初戦で逆転に繋がる2点タイムリー二塁打を放つなど3打点を記録。3月末に菊池病を罹患し、約2ヶ月戦線を離脱するも復帰。全国の舞台での活躍を目指す。

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