北海道学生野球秋季リーグが23日に開幕し、プロ注目の東京農業大学北海道オホーツク・神宮僚介投手(4年=群馬・桐生第一)が、昨年7月末に受けた右肘のトミー・ジョン手術から438日ぶりに公式戦のマウンドに帰ってきた。旭川大学との開幕戦に6回からリリーフ登板すると、自己最速を更新する147キロをマークするなど、2回を無失点に抑える好投。完全復活へ、大きな一歩を踏み出した。
438日ぶりの公式戦マウンドで自己最速147キロ
神宮僚介投手は「投げる前はとても緊張したが、投げてみたらすごく楽しくなった」と話した復活のマウンドは圧巻だった。6回のマウンドに上がると、いきなり3球連続で自己最速タイの147キロを計測。2イニングを投げ被安打1、無失点と、ブランクを感じさせない投球を披露した。
昨年の春季リーグ後、右肘の内側側副じん帯を再建するトミー・ジョン手術を決断。長いリハビリ期間を経て、ようやく掴んだ復活の舞台。「出力の部分ではクリアしたと思う。精度に磨きをかけたい」と、さらなるレベルアップを誓った。
プロ志望を胸に、最後の秋へ
神宮投手は速球派右腕として注目されており、なんとかドラフト会議前の大学ラストシーズンに間に合った。プロ志望届を提出する意向も明らかにし、短い期間ではあるが、今シーズンで完全復活とさらなる成長を見せ、秋のドラフト会議での指名を目指す。
神宮僚介投手 プロフィール
- 氏名:神宮 僚介
- 所属:東京農業大学北海道オホーツク(4年)
- 出身高校:桐生第一高校(群馬)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2024年7月末に右肘のトミー・ジョン手術を受け、2025年8月23日の北海道学生秋季リーグ開幕戦で438日ぶりに公式戦復帰。自己最速を更新する147キロをマークし、2回を無失点に抑えた。
右肘手術から復活、神宮2回無失点 ー スポーツニッポン北海道版紙面
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