今春の愛知大学野球リーグを制し、全日本大学選手権で8強入りした中京大学から、4選手がプロ志望届を提出することが明らかになった。3年時に侍ジャパン大学代表のエースを務めた高木快大投手、今年の代表で長打力と三拍子揃ったプレーを見せた秋山俊外野手に加え、最速155キロを誇る大矢琉晟投手、190cmの大型右腕・沢田涼太投手がプロの舞台を目指す。特に大矢投手は、全国の舞台での快投を機に評価が急上昇している。
全国で覚醒、大矢琉晟投手が150キロ連発で評価急上昇
リーグ戦未勝利だった右腕が、今年の大学選手権の舞台で驚くべき投球を見せた。近畿大戦に先発した大矢琉晟投手は、7回を3安打無失点に抑える快投を披露。150キロ台のストレートを連発し、スカウト陣の注目を一気に集めた。
夏のオープン戦でも好投を続けており、その注目度は増すばかり。「春のリーグ戦ではうまくいかない部分もあったが、全国に出て変われたと思う」と自身でも成長を実感している。「もちろん上位でプロにいきたいけど、まずはチームの日本一という目標のために頑張りたい」と、6日に開幕する秋季リーグでの完全燃焼を誓った。
190cmの長身から140キロ台後半の速球を投げ込む沢田涼太投手も、大学野球選手権での好投で評価を上げた。リリーフとして3試合全てに登板し、その威力ある球を見せた。プロ志望届を提出するが、「プロを意識すると駄目だと思うので、目の前の試合に集中したい」と冷静に話した。
大学日本代表コンビ、大型右腕もプロへ
エースと主砲もプロ志望届を提出する。高木快大投手は昨年の侍ジャパン大学代表に3年生ながら選出されると、自慢の回転数の良い快速球で、プラハ・ハーレムの大会でエース格として大活躍を見せた。今年春は右肘痛により登板は少なかったが、秋のリーグ戦に復活の投球を目指している。順調に投げることができれば、ドラフト2位までに指名される投手だ。
そして最後は秋山俊選手。今年の侍ジャパン大学代表メンバーとなり、日米大学野球でもその長打力とともに、外野手としての守備力や強肩を、そして足のある所も見せている、左の大砲ながら三拍子揃った選手で、阪神などを中心にプロ球団がマークをしている。
4人がプロ志望届を提出すれば、4人とも指名される可能性が高いと見られ、ドラフト会議でのその模様が注目される。
大矢 琉晟（おおや りゅうせい） プロフィール
- 所属：中京大学
- ポジション：投手
- 主な特徴や実績：最速155キロ右腕。全日本大学選手権の近大戦で7回無失点の快投を見せ評価が急上昇した。
沢田 涼太（さわだ りょうた） プロフィール
- 所属：中京大学
- ポジション：投手
- 身長：190cm
- 主な特徴や実績：190cmの長身から140キロ台後半の直球を投げる大型右腕。
高木 快大（たかぎ かいと） プロフィール
- 所属：中京大学
- ポジション：投手
- 主な特徴や実績：大学日本代表の経験を持つ実力派投手。
秋山 俊（あきやま しゅん） プロフィール
- 所属：中京大学
- ポジション：外野手
- 主な特徴や実績：大学日本代表の経験を持つ巧打の外野手。
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