関西六大学野球秋季リーグでは、右のスラッガーとして注目されているドラフト候補の大阪学院大・エドポロケイン外野手(4年=日本航空)が、2安打と素晴らしい走塁を見せた。チームは敗れたものの、視察したNPB4球団のスカウトの前で、プロ志望届提出後から続く毎試合安打を継続。その高い身体能力と野球センスを存分に見せつけた。
「本能のままプレー」バットを折りながら二塁打
6点ビハインドで迎えた7回の打席で、エドポロケイン選手はバットを折りながらも左前へ運ぶと、返球の動きを見て迷わず二塁へ。ベンチからは「ストップ」の声が飛んだが、自身の判断を信じ快速を飛ばして二塁を陥れた。「打った瞬間、二塁にいけるなと思って。スピード落とさずに回ったらレフトがカットに放ったので」と、冷静にプレーを振り返った。
50m6.1秒の足もあるエドポロ選手、このプレーに象徴される打球判断について、「自信ありです。本能のままプレーしています」ときっぱり。4回にも右中間へ二塁打を放っており、この日もマルチ安打を記録した。
元近鉄・中村監督も認めるリーダーシップ
元近鉄の中村良二監督も、3番に据える主軸に絶大な信頼を置く。「自分のスイングができている。走れるのも彼の魅力。チームを引っ張ろうとしているのはすごく感じますね」と、そのプレーだけでなく姿勢も高く評価。主将も経験したリーダーシップについて、「ポジティブですよね。ミスも少ないけど、周りがミスしても頑張れよと声をかけたり、次と切り替えるタイプの選手なのでチームには必要な選手」と、その人間性を称賛した。
ドラフトへ「1打席1打席集中して」
9月6日にプロ志望届を提出して以降、毎試合安打を継続するなど、状態の良さを見せつけている。この日もNPB4球団のスカウトが視察し、
北海道日本ハム・熊崎スカウト:「能力のある選手なのは間違いない。次世代の長距離砲として期待しています」
と評価した。
スカウトの前でアピールをしたが、「ドラフトのことはあんまり考えてない。1打席1打席集中してやっています」と、目の前のプレーに集中する姿勢は崩さない。「勝っている試合は自分が打って勝っている。チームを勝たせる一打を打ち続けたい」と、チームの勝利のためにバットを振り続ける。
右の長距離砲として注目される中で、足や肩でのアピールが加われば、評価は高いものになってくる。大学屈指のスラッガー候補としてドラフト会議では高い順位での指名がありそうだ。
エドポロ ケイン プロフィール
- 氏名:エドポロ ケイン
- 所属:大阪学院大学 4年
- 出身:日本航空高校
- ポジション:外野手
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。高い身体能力を生かした走攻守が魅力。プロ志望届提出後、毎試合安打を記録中。元近鉄・中村良二監督もそのリーダーシップを高く評価する。



コメント