関西学生野球秋季リーグでは、関西学院大が立命館大に逆転勝利し、今季初白星を挙げた。来秋のドラフト候補に挙がる福谷宇楽(うた)内野手(3年=社)が、同学年の侍ジャパン大学代表左腕・有馬伽久投手から2打点を挙げる活躍を見せた。社高校から関西学院大でプレーし、阪神・近本光司選手と同じ道を歩む逸材が、来年のプロ入りも明言した。
同学年エース撃ち、逆転勝利を呼ぶ2打点
開幕4連敗と苦しむチームを、3年生の福谷宇楽選手バットが救った。3点を追う4回に犠牲フライでチーム初打点を挙げると、2点を追う8回2死二、三塁の好機には、侍ジャパン大学代表にも選ばれた同学年を代表する左腕投手・有馬伽久投手から左前へ同点タイムリー。この一打が逆転勝利への大きな足がかりとなった。
遊撃手としてプレーし、昨年秋には打率.412で首位打者を獲得した福谷選手、「意識して力んだら終わる」と、来年プロ注目左腕を相手にも冷静だった。今季は開幕4番を任されながらも、前節から5番に変更。「監督さんが自分が打ちやすいようにと考え、打順を変えてくださった。5番として打点などで期待に応えたいです」と、新たな役割で結果を出した。
阪神・近本と同じ道を歩み「来年プロに」
福谷選手は兵庫県淡路市出身で、社高校から関西学院大学へ。その経歴は、球界を代表するヒットメーカー、阪神・近本光司選手と全く同じ。そして、「上のレベルで戦うことが目標なので、来年プロ志望届を出したいです」と、来秋のドラフト会議での指名目指す。
近本選手は、大学3年で投手から外野手に転向し、その春にリーグトップの10盗塁を記録するなどしたものの、実働2年間だったこともあり、社会人野球の大阪ガスに進んだ。そしてそこで都市対抗本戦で大活躍を見せ、2018年のドラフト1位で阪神が指名、球界を代表するリードオフマンとなった。
福谷選手も遊撃手として首位打者に輝いており、その前途は明るい。来年が楽しみな遊撃手だ。
福谷 宇楽 プロフィール
- 氏名:福谷 宇楽(ふくたに うた)
- 所属:関西学院大学 3年
- 出身:社高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:175cm・75kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。阪神・近本光司選手と同じく兵庫県淡路市出身で社高校から関西学院大学へ進んだ強打の遊撃手。2年秋に首位打者を獲得。

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