九共大・稲川竜汰投手が胴上げ投手で6季ぶりV、右膝手術を乗り越えドラフトへ8球団から調査書

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福岡六大学秋季リーグでは、九州共立大が6季ぶり46度目の優勝を飾った。プロ注目の最速152キロ右腕・稲川竜汰投手(4年)が胴上げ投手となり、5季連続で優勝していた九州産業大学の牙城をついに崩した。右膝の大怪我を乗り越えたエースがチームを頂点に導き、ドラフト会議へ向けて8球団から調査書が届いているという。

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14球オール直球勝負で胴上げ投手に

歓喜の瞬間は、エースの右腕が引き寄せた。福岡教育大に14点の大きなリードを奪い、コールド勝利目前の5回に稲川竜汰投手が登板した。いきなり連打を浴び、「めっちゃ緊張して空回りした」とヒヤリとさせたが、ここからギアを上げる。14球すべてストレートという魂の投球で後続を併殺打に打ち取り、見事胴上げ投手となった。

九州共立大はこれで通算46度目の優勝と、リーグを代表するチームだが、ここ最近は九州産業大が台頭し、5季連続でリーグ戦優勝を奪われていた。1年時から大瀬良2世として期待されてきた稲川投手は、「やられっぱなしで本当に歯がゆかったけど、最後に優勝で終われてうれしい」と、ライバル・九産大の連覇を止めた喜びを爆発させた。

右膝半月板損傷から復活、九州No.1右腕へ

この優勝は、稲川投手にとって格別のものだった。1年春に鮮烈なデビューを飾ったがものの、3年になった昨春に右膝半月板を損傷。1年間をリハビリに費やし、チームがライバルの独走を許すのをただ見ていることしかできなかった。

しかし今季は復活を見せると、5試合に先発して3勝、防御率0.93を記録し、この日はリリーフで登板し胴上げ投手となった。打線も主将の宮城選手を中心に「当たり前の徹底を意識してきた」と、チーム一丸で基本に立ち返り、見事に王座を奪還した。

現在、稲川投手の元には8球団から調査書が届いているといい、九州No.1右腕としてプロからの注目度は高い。神宮大会出場をかけた全九州大学選手権へ向け、「しっかり調整して神宮に出たい」と、最高の形で大学野球を締めくくることを誓った。

稲川 竜汰 プロフィール

  • 氏名:稲川 竜汰(いながわ りゅうた)
  • 所属:九州共立大学 4年
  • 出身:折尾愛真高校
  • ポジション:投手
  • 投打:右投
  • 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。最速152キロの本格派右腕。右膝半月板損傷の大怪我を乗り越え、6季ぶりのリーグ優勝に貢献し胴上げ投手となった。8球団から調査書が届いている。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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