京滋大学リーグは14日の最終節で、今秋ドラフト候補に挙がる佛教大学の最速153キロ右腕・赤木晴哉投手(4年=天理)が7回1失点の好投でチームを勝利に導いた。同じくドラフト1位候補の花園大学・藤原聡大投手との注目の投げ合いを終え、ドラフト会議へ向けて最後のアピールを終えた。
最高のライバルと投げ合い、7回1失点
ドラフト前、最後の直接対決。そのマウンドで赤木晴哉投手は最高の投球を見せた。初回を三者連続三振で立ち上がると、6回までわずか1安打の快投。7回に1点を失い、なおもピンチが続いたが、最後はこの日6つ目となる三振で切り抜けた。「楽しかった。序盤から結構ギア上げながらいきました」と、ライバルとの投げ合いを存分に楽しんだ様子だった。
既に優勝を決めている佛教大だが、赤木投手はいつもと変わらない全力投球で藤原投手と投げ合いを演じた。「チームは勝っても自分個人としては藤原に勝ちたいって言うのがあったので、常に高めながらできた」。その言葉通り、投げ合いを制し、自らの価値を証明した。
好敵手と共に飛躍、ドラフト前の銭湯秘話
花園大学の藤原投手とは、2年時から互いを高め合ってきた最高のライバルだ。今年の5リーグ対抗戦では、二枚看板として京滋大学を27年ぶりの優勝に導いた。プライベートでも親交は深く、12日には練習後に2人でスーパー銭湯へ行ったという。話の8割はドラフト会議のことで、「お互い不安を言い合ったり。身近に分かり合える存在は藤原しかいない」と、同じ夢を追う者同士、胸の内を明かし合った。
天理高校時代は達孝太投手(2021年北海道日本ハムドラフト1位)がいる中で、赤木投手は公式戦登板がわずか2試合と無名の存在だった。しかし、大学で出会った好敵手の存在が、右腕をドラフト候補へと飛躍させ、190cmから153キロを投げる右腕として注目されるようになった。
この日は藤原投手はもちろん、赤木投手のチェックのためにも11球団32人のスカウトが訪れ、その前での素晴らしい投球だった。ドラフト会議では3位前後での指名となりそうで、プロではまず藤原投手、そして達投手と投げ合い、その姿を見せて欲しい。
赤木 晴哉 プロフィール
- 氏名:赤木 晴哉(あかぎ はるや)
- 所属:佛教大学 4年
- 出身:天理高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。最速153キロの本格派右腕。ドラフト1位候補・藤原聡大(花園大)との投げ合いを制し、7回1失点と好投した。

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