東京六大学秋季リーグでは、明治大学が宿敵・早稲田大学に9-2で快勝し、開幕7連勝で5季ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。今秋ドラフト上位候補のバッテリー、毛利海大投手が7回2失点の力投、4番の小島大河捕手が2点タイムリーを放つなど、投打の主役が躍動。同じくドラフト候補の早大エース・伊藤樹投手を打ち崩し、ドラフト会議へ向けて最高のアピールを行った。
ドラフト候補バッテリーが宿敵を撃破
春の雪辱を果たすべく、明治のドラフト候補バッテリーが燃えていた。春の優勝決定戦で早大に敗れ、マウンドで泣き崩れたエースの毛利海大投手は、「春に負けてから、この日のためにやってきた。樹には1回も勝ってなかったので味方が点を取ってくれるまでは抑えようと投げた」と、気迫のこもった投球で7回を3安打2失点に抑え、見事にリベンジを果たした。
そのエースを強力に援護したのが女房役の4番・小島大河選手だ。2-0で迎えた4回2死満塁の好機に、早大エース・伊藤樹投手からライトへ2点タイムリーヒットを放ち、試合の主導権を完全に引き寄せた。この一打を皮切りに、明治打線は今季最多の17安打を浴びせ、宿敵のエースをマウンドから引きずり下ろした。
春は伊藤投手にノーヒットノーランに抑えられ、また優勝決定戦でも完敗した。小島選手は「いいピッチャー。明大打線も気合が入っていた。積極的に振れて、しっかり見極められたことがいい点数の取り方につながった」と話し、打倒・伊藤で練習をしてきたチームの、一丸での勝利を強調した。
ドラフトへ最高のアピール
ドラフト会議を5日後に控えた大一番での躍動は、これ以上ないアピールとなった。戸塚俊美監督が「選手が一番悔しい思いをしてきましたから」と語るように、春の悔しさを晴らす勝利への執念が、個々のパフォーマンスを最高潮に高めた。毛利投手、小島選手ともに「ゲームに集中して結果を出せば、それがアピールになります」と口をそろえ、まずは5季ぶりのリーグ優勝を掴み取ることに集中する。
毛利 海大 プロフィール
- 氏名:毛利 海大(もうり かいと)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:福岡大学附属大濠高校
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。最速150キロ。ドラフト候補対決を制し、7回2失点の力投で5季ぶりの優勝に王手をかけた。
小島 大河 プロフィール
- 氏名:小島 大河(こじま たいが)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:東海大学付属相模高校
- ポジション:捕手
- 投打:右投左打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。「打てる捕手」として世代トップクラスの評価。早大エース・伊藤樹投手から2点タイムリーを放つなど勝負強さが光る。





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