東都大学リーグは21日、青山学院大学が亜細亜大学に延長10回タイブレークの末、0-1でサヨナラ負けを喫した。今秋ドラフト1位候補のエース・中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が右肘の炎症から約1ヶ月ぶりに復帰登板。9回まで2安打無失点と圧巻の投球を見せたが、最後に力尽きた。それでも、ドラフト1位候補として熱視線を送る中日、ロッテなど各球団のスカウトからは絶賛の声が上がった。
約1ヶ月ぶり復帰登板、9回まで2安打無失点の快投
エースの帰還を待っていたマウンドで、中西聖輝投手は圧巻のパフォーマンスを披露した。右肘の炎症のため、9月24日の中央大学戦を最後に公式戦から遠ざかっていたが、そのブランクを感じさせない。182cm、90kgの堂々たる体格から、ノーワインドアップで淡々と投げ込み、9回まで亜細亜大学打線をわずか2安打に封じ込めた。
しかし、打線の援護なく試合は0-0のまま延長タイブレークへ。10回にサヨナラ打を浴び、120球、9奪三振の熱投は報われなかった。それでも試合後、安藤寧則監督は「よく投げた。凄い投球をした」と、エースの力投を称賛した。
中日・ロッテスカウト絶賛「試合をつくる能力たけた投手」
ドラフト前の最終チェックに訪れたスカウト陣も、その復活劇に目を細めた。ドラフト1位候補として熱視線を送る中日は3人態勢で視察。担当スカウトは右肘の状態についても不安を払拭した。
中日・岡野祐一郎アマスカウト:「肘の状態がどうなのかなっていう確認はしました。1カ月ぶりの登板でこういう素晴らしい投球を見せていただいた。問題があるとは思わないです。総合力で勝負し、試合をつくる能力がたけた投手。カーブ、フォーク、直球と抑え方が他の大学生より何パターンもある」
千葉ロッテ・福沢スカウト:「もともと力のある投手。ひじの具合を心配していたが、順調に回復している。ひと安心です」
中西 聖輝 プロフィール
- 氏名:中西 聖輝(なかにし まさき)
- 所属:青山学院大学 4年
- 出身:智弁和歌山高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:182cm・90kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。最速152キロ。右肘の炎症から約1ヶ月ぶりに復帰し、9回1/3を1失点(自責0)と快投。2021年夏の甲子園優勝投手。


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