阪神からドラフト3位指名を受けた筑波大学の岡城快生外野手(4年=岡山一宮)が25日、指名後初の実戦で攻守にわたる大活躍を見せた。首都大学野球リーグの優勝決定戦となった武蔵大学戦で、延長10回に起死回生の同点タイムリー、6回にはレーザービームで生還を阻止。チームを38季(19年)ぶり5度目となるリーグ優勝に導き、ドラフト指名選手としての実力をさっそく証明した。
4三振から奮起、延長10回に起死回生の同点打
まさに“ポスト近本”候補と期待される勝負強さだった。ドラフト指名の反響で「携帯を見たら約200件のメッセージが来て、ようやく返せたところ」という状況で臨んだ大一番。しかし、この日の岡城快生選手は、4打席目まで4三振と快音から遠ざかっていた。
それでも、1点を追う延長10回タイブレーク、無死一、二塁の場面で迎えた最終打席。「今日はとことんついてないな」と、犠牲バント失敗で追い込まれながらもヒッティングに切り替えると、三遊間を破る同点タイムリー。土壇場で借りを返し、「足があるからゲッツーはない」と鋭い打球を転がした結果が、チームを救う一打となった。
6回には圧巻の“レーザービーム”で生還阻止
この日、岡城選手が輝いたのはバットだけではなかった。「1番・中堅」で出場すると、1-2の6回1死一、三塁のピンチで、中飛でタッチアップした三塁走者をストライク返球でアウトに。圧巻の“レーザービーム”で生還を阻止し、持ち味の強肩でもチームの窮地を救った。19年ぶりの優勝に、「今日は歴史を作れたので、すごくうれしい気持ちでいっぱい」と、喜びを噛み締めた。
ドラ1・立石との対決へ
首都王者に輝いたチームは、11月2日から明治神宮大会出場をかけた関東地区大学選手権に臨む。勝ち進めば、同じく阪神にドラフト1位指名された創価大学・立石正広選手との対戦も実現する可能性がある。「今後切磋琢磨するライバルとやれて、大学野球を締めくくれたら」と、未来のチームメイトとの対決に意欲を見せた。
岡城 快生 プロフィール
- 氏名:岡城 快生(おかしろ かいせい)
- 所属:筑波大学 4年
- 出身:岡山一宮高校
- ポジション:外野手
- 投打:右投左打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト3位(阪神)。高い身体能力を誇る強肩巧打の外野手。首都大学リーグ優勝決定戦で、延長10回に同点タイムリー、6回に補殺を記録する活躍で、チームを19年ぶりの優勝に導いた。











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