12月5日から愛媛・松山で行われる「侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」のメンバーに、日本経済大学の木切倉稜真（ききりくら・りょうま）内野手（3年・延岡学園）が選出された。同大学から日本代表候補が選ばれるのは史上初で、福岡六大学野球リーグで首位打者や本塁打王など数々のタイトルを獲得してきたスラッガーが、ドジャース・大谷翔平選手を参考にした新フォームを武器に、日の丸への切符を掴みに行く。
リーグ戦でタイトル総なめ、通算10発の強打者
木切倉稜真選手は大学1年春からリーグ戦に出場し、秋には打率4割3分5厘で首位打者、ベストナイン、新人王を獲得。2年秋には3本塁打で本塁打王に輝くなど、福岡六大学リーグ屈指の強打者として活躍してきた。大学通算本塁打は既に10本。「自分の持ち味はバッティング」と語るように、その打棒でチームを牽引してきた。
「日本代表は小さい頃からの夢。大学から初めてというのもうれしかった」。初の快挙に喜びを噛み締めつつ、全国のレベルを肌で感じる合宿へ向かう。
大谷翔平を研究、広角に打てる「逆方向」への意識
今年取り組んできた課題は「逆方向への長打」だ。春から筋力トレーニングでパワーをつけ、打撃フォームの改良に着手。参考にしたのは、メジャーリーグで活躍するドジャース・大谷翔平選手で、逆方向でもスタンドに放り込むあの打撃だ。
動画で研究し、大谷選手のように脇を開いて構えるフォームを取り入れたところ、「逆方向へ強い打球が行きだした」と話し、「流し打ちではなくしっかり引きつけて、広角に長打が打てるのが今の魅力」と、進化した打撃に自信を深めている。
150キロ超の投手攻略へ、合宿で全てを吸収する
合宿には全国からトップレベルの投手が集結する。「左投手でも150キロ、右投手は150キロ後半の球を投げる投手もいる。速い球やすごい変化球を体で感じてきたい」と対戦を心待ちにする。
プロ注目の選手たちとの交流も楽しみの一つ。「自分とは意識が全然違う選手もいると思う。バリエーションを増やすためにもいろいろ聞けたら」。3日間で多くの刺激を吸収し、一回り大きくなってチームに戻るつもりだ。
木切倉稜真 プロフィール
- 氏名： 木切倉 稜真（ききりくら・りょうま）
- 所属： 日本経済大学（3年）
- 出身： 宮崎県延岡市（延岡学園高校卒）
- ポジション： 内野手
- 投打： 右投左打
- 身長・体重： 180cm、86kg
- 主な特徴や実績： 福岡六大学リーグで首位打者、本塁打王、新人王などを獲得したスラッガー。大学通算10本塁打。大谷翔平を参考に逆方向への長打力を磨く。日経大初の侍ジャパン大学代表候補。
コメント