豊川高校(愛知)で最速152キロの速球をなげた右腕の中西浩平投手(3年)と、未来富山高校(富山)で最速145キロの球が注目された左腕の江藤蓮投手(3年)が、関甲新学生リーグの上武大に合格したことがわかった。リーグ優勝42度を誇り、大学野球選手権常連のチームに、今年のドラフト会議でスカウトが注目した左右の両腕が加わる。
転向後に才能開花、152キロ右腕・中西浩平
愛知の強豪・豊川高校のエースとして活躍した中西浩平投手は、長身からダイナミックなフォームで最速152キロの速球を投げ、愛知地区だけでなく全国屈指の速球派として注目された。2年春のセンバツで甲子園のマウンドも経験し、3年春には東海大会でベスト4入りを果たすなど、平野将馬投手と2枚看板で豊川高校を上位に進出させた。
もちろんプロのスカウトも注目度は高く、プロ志望届を提出して指名を待ったが名前は呼ばれなかった。素材型ではあるが圧倒的なストレートは十分魅力の投手で、進路が注目されたが、多くの部員が切磋琢磨する上武大への入学を決めた。
甲子園初出場の原動力、馬力型左腕・江藤蓮
一方の江藤蓮投手は、今夏、未来富山高校を初の甲子園出場に導いた。恵まれた体からの強いストレートは最速145キロを計測し、変化球も低めに投げられ、春先から夏前にかけて、多くのスカウトが視察に訪れるなど注目は高かった。また打撃でもパワーを見せていた。
今年の高校生左腕でもトップクラス佐藤龍月投手(健大高崎・オリックスドラフト3位)、奥村頼人投手(横浜高・千葉ロッテドラフト3位)程度の評価があったものの、ドラフト会議では指名されず、上武大を受験して合格した。
名将・谷口監督も期待、伊勢崎で進化へ
上武大は、大所帯の野球部としても知られているが、谷口英規監督は、多くの部員を競争させる中でも、主力となる選手をマークして徹底的に育てる方針で、これまでも多くの選手がドラフト会議で指名されプロ野球選手となっている。
既にプロのスカウトの中でも評価の高い二人が、上武大で更に成長して神宮でも投げ、4年間の時間を経てどのような投手になっているのか注目したい。
中西浩平 プロフィール
- 氏名: 中西 浩平(なかにし・こうへい)
- 所属: 豊川高校(3年)
- 進路: 上武大学(関甲新学生野球連盟)
- 出身: 愛知県
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 182cm、(体重データなし)
- 主な特徴や実績: 高校から本格的に投手転向し最速152キロまで成長。2年春センバツ出場。長身から投げ下ろす剛速球が武器。
江藤蓮 プロフィール
- 氏名: 江藤 蓮(えとう・れん)
- 所属: 未来富山高校(3年)
- 進路: 上武大学(関甲新学生野球連盟)
- 出身: 富山県
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: (詳細データなし)
- 主な特徴や実績: 最速145キロの直球と馬力あふれる投球が魅力。3年夏にエースとしてチームを甲子園初出場に導いた。






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