東京六大学野球の法政大は2020年に新型コロナ禍の中で5試合制で行われた春のリーグ戦で1位になって以来、5年間優勝が遠ざかっている。慶応大、明治大、早稲田大がリーグ戦を制する中で、法政大は2月10日から千葉・鴨川で春季キャンプを行い、戦力が揃いつつある。
「期待されたのに」開幕投手の挫折と冬の猛練習
昨秋は7勝7敗1分の3位に終わり優勝を逃した法政大だが、野手は戦力が整っている。ヤクルトへ進んだ松下歩叶選手が抜けたものの、昨秋4本塁打で台頭し、侍ジャパン大学代表候補強化合宿にも参加した井上和輝捕手(2年)をはじめ、今年のドラフト候補として注目される安打製造機の藤森康淳主将(4年)、熊谷陸内野手(3年)、境亮陽外野手(2年)などがタイトルホルダーがズラリと並ぶ。さらに長打力のある片山悠真外野手(4年)や今泉秀悟内野手(3年)も控えており、DH制の導入で破壊力はさらに増しそうだ。
そうなると、気になるのは投手だ。昨秋に4勝を挙げた野崎慎裕投手、2勝を挙げた丸山陽太投手の2本柱が卒業し、投手陣は未知数な状況にある。その中で鍵を握るのが、3年生左腕・山床志郎投手(高鍋)だ。昨秋、山床投手は慶大との開幕戦先発という大役を任された。6回まで無安打に抑える快投を見せたが、終盤につかまり勝利を逃した。「技術、体力も含めまだまだ未熟でした(スポニチ)。」と振り返るように、シーズン通しても0勝1敗、防御率8.16と苦しい結果に終わった。
投手陣の強化で御賜杯を受ける
雪辱を果たすため、山床投手はこの冬に宮崎の実家に帰省し、母校・高鍋高校の後輩と共に坂道ダッシュなどで下半身を徹底強化。「投げる、走るなどのトレーニング量を増やしブレないフォーム作りやストレートの質にこだわってやってきました(スポニチ)。」と、鴨川キャンプでさらに完成度を高める。
昨年春秋合わせて17試合に登板した山床投手の経験値はチームトップで、「優勝するためなら、どんな場面でも投げるつもりでいます(スポニチ)。」と、先発にこだわりつつもフル回転でチームを支える覚悟を示した。個人的な目標には「5勝」を掲げ、エース級の働きを誓う。
名門の法政大には、毎年、全国から素晴らしい選手が集まってくる。そして投手陣も仙台育英のエースだった古川翼投手(4年)、日大山形のエースだった菅井颯投手(3年)、土浦日大で149キロの速球を投げた小森勇凛投手(3年)、須磨翔風で評価の高かった槙野遥斗投手(2年)や滋賀学園の岩井天史投手、そして1年生に横浜の片山大輔投手、旭川北の菊地斗夢投手、木更津総合の川端勝利投手、帝京大可児の富田櫂成投手といった、高校時代にプロが注目した投手が大勢いる。
これらの投手が高校時代に期待された通りの力を発揮できれば、強力投手陣どころではなくなるくらいだ。「とにかく優勝してパレードがしたい(スポニチ)。」と語る山床投手。勝ち点制で優勝した2018年秋以来の御賜杯奪還を目指す。
山床志郎 プロフィール
- 氏名: 山床 志郎(やまとこ・しろう)
- 所属: 法政大学(2年)
- 出身: 宮崎県(高鍋高校卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 174cm、72kg
- 主な特徴や実績: 小柄ながらキレのあるボールを投げ込む左腕。昨秋は開幕投手を務めるなど経験豊富。通算17試合登板。








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