4月11日の東京六大学野球春季リーグ開幕に向け、早稲田大は30日、社会人野球の強豪・ENEOSと対抗戦を行った。試合はENEOSの新人投手陣の前に打線が4安打2得点と沈黙し、12三振を喫して敗戦。この春の起用が期待されていた横浜高出身の超大型ルーキー、阿部葉太選手(1年)は、春季キャンプ中に負った右太腿裏の肉離れのため離脱中となりバッターボックスにその姿はなかった。しかし、小宮山悟監督(60)は開幕に向けた復帰に含みを持たせており、新戦力の動向に注目が集まっている。
ENEOSの150キロ級新人トリオに翻弄、早大打線が喫した「12三振」の課題
早大打線にとって、この日は壁に跳ね返される形となった。対戦したENEOSのマウンドには、昨年まで対戦した小畠一心投手(立教大)や、滝口琉偉投手(東北福祉大)、そして、大阪桐蔭出身の中野大虎投手という、今春加入したばかりの期待の新人3投手が次々と登板。150キロ近い直球とキレのある変化球を前に、早大の主力打者たちはタイミングを狂わされた。9回で4安打2得点、計12個の三振を奪われる完敗。社会人トップレベルのチームとはいえ、昨年まで高校生だった投手も対応しきれなかった。
小宮山監督は今年に向けた戦力として、横浜高校から加入した阿部葉太選手を開幕で起用することを、入学前のキャンプ前から話していた。攻撃面の課題を感じており、ナインに刺激を与えるためだったと思うが、この日の結果でその課題が浮き彫りとなった。
阿部葉太選手は肉離れでリハビリ中、小宮山監督「張り切り過ぎてね」
その阿部選手は右太腿裏の肉離れで離脱をしているという。原因は、初めての大学野球のキャンプで、自らを追い込みすぎたことにあった。小宮山悟監督は、教え子の離脱について「張り切り過ぎてね。開幕週に試合がないし、そろそろボールを使ってやっていくと思う。何とか間に合いそうだし、使えるめどが立てば使うよ(スポーツニッポン)。」と話す。
開幕起用宣言が阿部選手にとって負担となってしまったのかもしれないが、早稲田大の開幕は2週目の4月18日で、阿部選手はそこまでに復帰を目指しているという。
4月18日の東大戦でデビューか。ドラフト戦線を賑わす「1年生の覚醒」へ
横浜高時代には侍ジャパンU18代表にも選出され、甲子園でも長打を放った天性の打撃センスが光る阿部選手、入学前からその打力がチームに熱望されている。この日は、共に侍ジャパンU18代表で戦った中野投手が、早稲田大主力打線を3回ノーヒット5奪三振でパーフェクト投球を見せており、阿部選手にも火が付いたことだろう。
早稲田大のリーグ戦初戦に阿部選手が神宮デビューするかが注目されるが、阿部選手は横浜高校時代に2年生だった5月に主将に抜擢されており、早稲田大でも下級生で主将に指名される可能性もあると思う。入学前から主力として期待される阿部選手の復帰と共に、4年間を追う価値が十分にある選手だろう。
【阿部 葉太】 プロフィール
- 氏名: 阿部葉太(あべ・ようた)
- 所属: 早稲田大学(1年)
- 出身: 神奈川県(横浜高校卒)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 188cm、92kg
- 主な特徴や実績: 横浜高時代は高校通算本塁打を量産し、U-18日本代表にも選出された超高校級スラッガー。圧倒的な体格から放たれる飛距離は大学レベルでもトップクラス。現在、右太腿裏の肉離れでリハビリ中だが、4月のリーグ戦での復帰を目指す2029年ドラフト候補。








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