関西学生野球春季リーグは6日、わかさスタジアム京都で第1節の3回戦が行われ、近畿大は関西大に5-6xでサヨナラ負けを喫した。1勝1敗1分けで開幕カードを終えたなか、今秋のドラフト候補右腕・宮原廉投手(4年=崇徳)がリリーフとしても強い印象を与えた。この日は5-5の同点で迎えた9回に救援登板すると、投じた11球のうち実に10球が150キロ超え、球場表示で自己最速を大幅に更新する157キロを計測する場面もあったが、最後は一打に泣いた。10日から甲子園で開催される立命館大とのカードでは、宿敵・有馬伽久投手との「ドラフト候補対決」が控える。
11球中10球が150キロ超、「幻の157キロ」に苦笑いも示した圧倒的な地力
絶体絶命の局面で、宮原廉投手がマウンドに上がった。9回1死二塁。サヨナラのピンチにも「1、2年生は、こういう場面ばかりで投げていた。ピンチは得意です(スポーツ報知)」と話し、緊急登板にも動じることはなかった。最初の打者を150キロ超の連発で左飛に打ち取ると、続く4番・山本峻輔選手に対しても150キロ台の剛速球を投げ込み、最後は四球を与えたものの、その球威は場内をどよめかせた。
特に山本選手にファウルされた一球はスコアボードに「157キロ」をと表示された。これまでの自己最速154キロを3キロも上回る数字に球場から声が挙がったが、本人は試合後「たぶん、誤測だと思います。マックスが154キロなんで(スポーツ報知)。」と冷静に振り返った。
157キロこそ否定したものの、4日の1回戦で134球を投げ抜きながら中一日のリリーフで見せた11球のうち10球が150キロ以上という高い出力は、その能力の高さを見せつけた。
痛恨のサヨナラ打、「当てられたらダメ」とエースが背負う敗戦の責任
ドラマは2死一、二塁で訪れた。関大の5番・宮本青空選手に対し、宮原投手が投じた初球。インコースを狙った直球がわずかに真ん中寄りに入った。鋭く弾き返された打球は、非情にも左前へと転がるサヨナラ安打となった。マウンドで膝をついた宮原投手。打たせて取るピッチングが身上の一つではあるが、守護神としては三振を奪う事が必要で、役割を全うできなかった自分を責めた。「(打たれたのは)インコースを狙ったのが内(真ん中付近)に入ってしまった。自分のせいで負けてしまった。打たれてしまったので悔しいですね。(バットに)当てられたらダメですね。三振じゃなきゃ(スポーツ報知)。」
主戦投手としての役割と共にリリーフとしての役割も求められるのが、現在の大学野球のリーグ戦で求められるもので、光元一洋監督(46)も「サヨナラの場面で行くぞ」と送り出されただけに、その無念さは計り知れない。そしてこのカードで自身が投げた試合が1分1敗となり、エースとしてチームを勝たせられなかったことに責任も感じていた。
次戦は聖地・甲子園。立命大・有馬伽久との「最注目・左右対決」へ
しかし、振り返っているだけの時間はない。関西学生野球リーグは10日から舞台を阪神甲子園球場に移し、伝統の「近立戦」が行われる。対戦する立命館大には、今秋のドラフト1位候補筆頭である最速151キロ左腕、有馬伽久投手(4年=愛工大名電)がおり、世代最高峰の投げ合いとなることは必至だ。宮原投手も「有馬は注目されてますし、立命も強いので楽しみです。(スポーツ報知)」と話した。
広島・崇徳高出身の宮原投手、後輩がセンバツに出場したが初戦で姿を消している。その甲子園で勝利して後輩へのメッセージにするためにも、そしてドラフト候補として1位指名を確実なものにするためにも、有馬投手との対決で圧倒的な力を見せつけたい。
【宮原 廉】 プロフィール
- 氏名: 宮原廉(みやはら・れん)
- 所属: 近畿大学(4年)
- 出身: 広島県(山本少年野球クラブ-広島サンズ-崇徳高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 182cm、88kg
- 主な特徴や実績: 自己最速154キロを誇る関西学生リーグ屈指の本格派右腕。大学通算26登板で不敗神話を継続していたが、2026年開幕カード3回戦で初のサヨナラ負けを経験。救援でも11球中10球が150キロを超える圧倒的な球威を見せる。2026年ドラフト注目候補。










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