東都大学準硬式野球の春季リーグ戦が9日に開幕し、日本大学が国士舘大に5-0で快勝した。この試合では、準硬式野球では極めて異例となる巨人、阪神、広島、東北楽天、埼玉西武の5球団のスカウト陣が集まり、日大の150キロ右腕コンビ、首藤玄大投手(4年=日大鶴ヶ丘)と、竹川葉流投手(4年=木更津総合)を視察した。
先発・首藤玄大投手がが5回2死まで完全投球の快投
開幕戦の先発で登板した首藤玄大投手は、初回から快投を見せた。最速146キロの速球とスライダー、スプリットを投げ、5回2死まで一人の走者も許さないパーフェクトピッチング。終わってみれば7回をわずか1安打、無失点に抑え込み、10個の三振を奪う圧倒的な内容だった。首藤投手は「バランスよく投げられました。自分の中でも今日は打たれない雰囲気があった(スポーツニッポン)。」と話した。
日大鶴ヶ丘高時代から注目されていた右腕は、準硬式で自らのポテンシャルをさらに磨き上げてきた。力押しだけではなく丁寧に投げ分ける投球で、先発としての役割を果たした。
竹川葉流、落差あるフォークと馬力
9回のマウンドに上がったのは、今春、自己最速を152キロに更新した竹川葉流投手だ。木更津総合出身の右腕は、最速147キロの速球で1回を無安打、1四球、2奪三振と試合を締めくくった。ストレートとフォークのコンビネーションは、準硬式で圧倒する。
準硬式のボールは中の芯は硬式野球と同じで、外側だけ皮ではなく軟式のゴムで覆われている。その特有に変化をする特徴を最大限に利用しつつ、硬式ボールでも変わらなそうな球の強さ見せつけた。
NPB5球団スカウト視察
ネット裏でスピードガンとビデオカメラを構えた各球団のスカウトは、二人の将来性に対し、具体的な評価をしている。
阪神・吉野誠スカウト:「竹川選手は体の強さ、首藤選手は制球力の良さを見せてくれました。」
東北楽天・沖原佳典アマスカウトグループマネジャー:「2人とも良い投げっぷりでした。見ておかないといけないと思って視察しました。」
広島・尾形佳紀スカウト:「2人とも馬力があります。楽しみですね。」
(全てスポーツニッポン記事より)
準硬式だからという先入観はスカウトには存在しない。むしろこのボールで150キロを超える出力を出す身体能力の高さが、スカウト陣にとって大きな魅力となっている。練習日にはMLBのスカウトがグラウンドを訪れるなど注目されている。
準硬式からプロへ、2人同時指名なるか
準硬式野球部からプロ入りした選手といえば、現役ではオリックスの高島泰都投手が、明治大準硬式から社会人野球の硬式の王子に進み、2023年のドラフト5位でオリックスに指名され、昨年も1軍で22試合に登板している。昨年には中央大準硬式の大山北斗投手が152キロを投げて注目され、福岡ソフトバンクの育成ドラフト8位で指名された。
ほかにも2020年に西武にドラフト5位で指名された福岡大準硬式の大曲錬投手(2025年引退)、1999年に西武にドラフト6位で指名され、広島などで11年間プレーし210試合に登板した同志社大準硬式の青木勇人投手、関西大準硬式でプレーし、2016年の育成ドラフト4位で巨人に指名された坂本工宜投手などがいる。
150キロコンビが準硬式で活躍し、秋のドラフト会議で2人そろって指名となれば大きな話題になると同時に、準硬式の選手もますます注目度が高くなるかもしれない。
【首藤 玄大】 プロフィール
- 氏名: 首藤玄大(しゅとう・げんと)
- 所属: 日本大学準硬式野球部(4年)
- 出身: 東京都(日大鶴ヶ丘高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、82kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速150キロを誇るプロ注目右腕。2026年春季開幕戦で7回10奪三振の快投。制球力が抜群で、直球、スライダー、スプリットの精度が高い。高いゲームメイク能力でNPBスカウトから熱視線。
【竹川 葉流】 プロフィール
- 氏名: 竹川葉流(たけかわ・はる)
- 所属: 日本大学準硬式野球部(4年)
- 出身: 千葉県(鴨川市立鴨川中-千葉市シニア-木更津総合高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 178cm、80kg(推定)
- 主な特徴や実績: 木更津総合高時代に甲子園出場。大学入学後に球速を飛躍的に伸ばし、現在は自己最速152キロをマークする本格派。落差の大きなフォークを武器に、リリーフとしても高い適性を見せる。「馬力がある」とプロスカウトから高評価。







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