東北楽天・松井裕樹投手、甲子園で1軍復帰も

東北楽天ルーキーニュース

 甲子園で1試合22奪三振の記録を作り、プロへの道を歩みだした松井裕樹投手、1軍で結果を出せず2軍で調整しているが、6月21日、22日に甲子園で行われる阪神戦に1軍復帰登板をする可能性を星野監督が示した。

 

全ては甲子園から始まる

 松井裕樹投手と言えば、やはり2012年夏の今治西戦での”1試合22奪三振”という修飾ワードがついてくる。それだけあの22奪三振はインパクトのあるものだった。

 その夏は田村龍弘選手(千葉ロッテ:2012年ドラフト3位)や北條史也(阪神:2012年ドラフト2位)のいる光星学院に準々決勝で敗れ優勝には手が届かなかったものの、藤浪晋太郎投手や森友哉選手の大阪桐蔭が春夏連覇をしたのと同じ位、その年の甲子園として印象に残っている。

 そして松井裕樹投手は甲子園で優勝するために3年生の1年で努力をしたが甲子園には届かず、ドラフト会議で5球団競合の末、東北楽天にドラフト1位で入団した。

 

プロでも甲子園から始まるか

 星野監督は報道陣の取材で松井裕樹投手について、「甲子園で投げさせるかな。ちょうどええ」と6月21日、22日の甲子園での阪神戦を目標に、松井裕樹投手を1軍復帰登板させることを示唆した。

 2011年にドラフト2位で指名され2012年に7勝を記録した釜田佳直投手も、金沢高校時代に甲子園で活躍しており、2012年の甲子園の試合でデビューして7勝を挙げた。松井裕樹投手にも甲子園で登板させ、1軍で初勝利させるとともに、勢いに乗せたいという思いがある。

 甲子園での試合では2012年の夏に戦うことができなかった藤浪晋太郎投手との対戦や、あの夏に敗れた光星学院の北條史也選手との再戦も期待される。

 

 再出発に向け、この上ない舞台を用意する。松井裕はリリーフ登板した10日のイースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)で右の背中の張りを訴えて緊急降板したが、軽傷で翌日から練習を再開した。指揮官は「(2軍からの)報告によれば、時間はかからないんじゃないか。あいつはストライクが入れば大丈夫」と語った。1軍で開幕から4戦3敗、防御率6・05。19回1/3で24四死球を与えて降格したが、2軍では2試合8回1/3で2四球と制球難を克服しつつある。

 甲子園は、松井裕にとって桐光学園高2年時の2年前の夏に1試合22奪三振の新記録を樹立した聖地。星野監督が「あいつは1つ勝つと乗っていくタイプ」と話したように、思い出のマウンドに立たせることで、復活へ向けたきっかけを与える狙いがある。「釜田もそうだった」と金沢高時代に甲子園を沸かせた12年の新人右腕を同年5月20日の阪神戦(甲子園)でデビューさせた“前例”もある。

 2軍調整中の楽天・松井裕に甲子園での復帰プランが12日、浮上した。全体練習が行われたコボスタ宮城で、星野監督がルーキーの1軍再昇格の時期について言及。「そこまで時間はかからない」と見通しを語り、報道陣から「交流戦あたりか?」と問われると「甲子園で投げさせるかな。(時期も)ちょうどええ」とニヤリと笑った。

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