済美・安楽智大投手、復活への道のり

安楽智大, 済美高

 済美高校・安楽智大投手は宮崎で行われたMRT招待高校野球大会で、妻高校戦で7回10奪三振無失点、宮崎南戦では4回5安打1失点2奪三振で球速も最速で143km/hを記録した。150km/h前後の球で抑える1年生の時とは違った投球内容だったが、安楽投手は「ここまでは予定通り、むしろ上出来なぐらい」と話している。

4連投もこなす

 デイリースポーツによると、安楽投手は5月3日に愛知の豊川高校と練習試合を行い9回を投げて5安打4奪三振1失点で完投、4日は沖学園と練習試合を行い6回を3安打6奪三振で無失点、5日は西日本短大付属戦で5回を投げて3失点、6日は智弁和歌山と対戦し、最速141km/hで8安打6奪三振で5失点と、5月3日から6日にかけて4連投をしている。

 4月5日に復帰後初登板した時は130km/h前半しか出なかったが、1ヶ月で140km/h台に到達し、約7カ月登板できなかった事からすれば順調に回復をしているといえる。上甲監督は「慎重に慎重にここまできた」と話すと、安楽投手も「まったく心配無い」と話すまで回復している。

 その状態で4連投する?という疑問は残るものの、夏の予選大会や甲子園での連投を見据えての事なのだろう。デイリースポーツに安楽智大投手の復帰後の練習試合成績が掲載されていたのでここに示す。

月日 対戦相手 球数




4月5日 開星(島根) 1 17 1 0 3 1 0
 6日 紀央館(和歌山) 1 8 0 0 0 0 0
 6日 長門(山口) 2 26 0 0 0 0 0
 12日 松山北(愛媛) 8 100 10 4 1 1 1
 20日 興譲館(岡山) 8 121 11 3 2 6 6
 26日 明徳義塾(高知) 5 72 4 1 1 1 1
 27日 宮崎日大(宮崎) 6 78 2 1 2 0 0
 27日 徳島商(徳島) 3 50 5 4 1 0 0
 29日 神村学園(鹿児島) 9 147 7 6 3 1 0
5月3日 豊川(愛知) 9 113 5 4 2 1 1
 4日 沖学園(福岡) 6 112 3 6 2 0 0
 5日 西日本短大付属(福岡) 5 83 6 2 1 4 3
 6日 智弁和歌山(和歌山) 9 143 8 6 4 5 5

 

 

ケガの中で

 安楽投手は昨年9月に肘の痛みを訴え、右上尺骨神経痛と診断されてからは12月末までキャッチボールも行わずノースローを続けた。それでも右ひじは一進一退の状態だったという。しかしその間に「人生で一番走る」と決意し、毎日200mダッシュを50本とゴルフ場で7kmの走り込みを行ったという。

 投球練習を開始してからも、投球に幅を持たせるために、18Uワールドカップで高橋光成投手から教わったというスプリットに取り組み、練習試合では昨年まで決め球に使っていたスライダーを1球も投げずに、スプリットを多投したという。

 肘の状態について常時145km/h以上を記録していたような投球に戻るかどうかはわからない。しかし、走り込みによる下半身の強さと、習得したスプリットはこれからの安楽智大投手の財産となりそうだ。ケガによって後戻りせず、進化をしている。

 

安楽復活へ、「上出来」 - デイリースポーツ紙面:2014/5/14

 


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