花巻東vs帝京の試合では大谷翔平投手が志願の登板をした。
2-4とされた4回1アウト、なおも1,3塁のピンチでライトを守っていた大谷翔平投手がマウンドへ上がる。いきなり148kmをマークしたものの球のキレは本来のものではなく犠牲フライを挙げられて2-5、さらに連続四球で満塁のピンチ、しかしここで球速を落としスライダーを織り交ぜて丁寧な投球でセカンドゴロに打ち取り1失点で抑えた。
5回には90km台のカーブを織り交ぜるも帝京打線を抑えることはできず1失点、なおもピンチでバッターは3番伊藤拓郎投手、意地を見せて速球勝負、150kmを記録するもタイムリーヒットを浴びた。その後は7回に1失点、結局大谷翔平投手の甲子園での初マウンドは、5回2/3を投げて6安打3奪三振5四死球、失点3も自責点は1という内容だった。
まだ身長が伸び続けている高校2年生、それに伴う体の変調から左足の肉離れを起こし岩手大会では1回2/3しかマウンドに立たなかった。この試合でも下半身が使えない状態で帝京打線に向かっていった。悔しい結果ではあるが今後大きく成長するマウンドになったと思う。
プロのスカウトもこの投球に賛辞を贈った。北海道日本ハムの今成スカウトは「ダルビッシュに似ている。真っすぐの質がいい」とコメント、すでに広島などがマークを続けている正真正銘のダルビッシュ2世には、すでに来年のドラフト1位が確実の状況だ。
2年生の甲子園で150kmをマークした191cmの大型右腕、来年どんな投手になるのか検討もつかない。
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